WEリーグ広島・近賀ゆかり主将「勝利に導く活躍を」代表経験も伝授

 今年9月に開幕するサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」に参入する「サンフレッチェ広島レジーナ」。このほど広島市のおりづるタワーで行われた新体制の発足会見で、初代主将に指名された元日本代表、MF近賀ゆかり(36)が意気込みを語った。

 2011年の女子W杯ドイツ大会で日本代表「なでしこジャパン」の一員として世界一に輝いた。栄光から10年。今年5月に37歳になる近賀がサッカー人生の集大成の地に選んだのは広島だった。

 「(声をかけてもらった時は)いろんな不安もあったが、クラブの考えを聞いた時に“女子サッカーを本気で始めるんだ”という情熱的なものを感じて、これは自分も挑戦しないわけにはいかないなと思った」と入団を決めた理由を説明した。

 初代主将に指名された。中村伸監督(46)は「経験豊富で人間性も含めてチームを引っ張っていってもらいたい。広島の女子サッカーの普及も中心になって広めてほしい」と期待を寄せる。近賀も「大きな責任を感じる。ゼロから一つ一つ積み重ねて何倍も大きなクラブにしていければ」と、自身の経験を惜しみなく伝えていく。

 キャリアは輝かしい。ドイツW杯優勝の翌年はロンドン五輪で金メダルを獲得。代表では通算100試合に出場し5得点。16年秋にINAC神戸から豪州のキャンベラに移籍し、17年春からは中国の杭州に所属するなど世界を舞台に戦ってきた。昨年はなでしこリーグ2部のオルカ鴨川でプレーした。

 「代表で経験したことは自分の中でも大きく残っている。その中で感じたのは、チームにはいろんなキャラクターの選手やスタッフがいて、一つになるのはすごく難しいということ。みんなが同じ方向を向き、同じものを目指すことで一体感が生まれる。このチームにもそういうことを伝えていければ。自分が人と人とをつなぐ役目を果たしたい」

 チームは2月15日から始動。5月からプレシーズンマッチも始まる。「若手、中堅、ベテランいろんな世代の選手が集まっていて、すごくいい雰囲気で練習がスタートした。一つずつ積み上げていけそうな実感はある」。WEリーグ開幕は9月。「個人的には全試合出場を果たしたい。その中でチームを勝利に導く働きができれば」。初代女王を目指してチームをけん引していく。

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