神戸、3試合ぶり勝利 山口が2発!ロングボールで活路開いた「大きな作戦だった」
「明治安田生命J1、札幌2-3神戸」(2日、札幌ドーム)
神戸がMF山口蛍(29)の2ゴールなどで札幌との接戦を3-2で制し、3試合ぶりの勝利を挙げた。相手に押し込まれる展開の中、ロングボールで活路を開いた。8位の札幌は2月の開幕節以来の黒星を喫し、勝ち点12で神戸に並ばれた。
機転の利いた戦いで神戸が3試合ぶりの勝利を手にした。前半から札幌の激しいプレスにボールを失い続け、29分に先制を許した。
防戦一方の展開で“プランB”に切り替えた。2分後のMF山口の同点弾、一時は勝ち越しとなる前半45分のFWドウグラスのゴールは、いずれも自陣から送られたロングボールが端緒となった。
結果的に前半わずか2本のシュートで奪った2得点が勝敗に多大な影響を及ぼした。「相手を自陣に押し込むため長いボールを入れるのは、この試合の大きな作戦だった」。後半17分に決勝点を挙げ、昨年8月21日の鳥栖戦以来となる1試合2得点の山口は、試合前から用意された戦術だったことを明かした。
志向するのはMFイニエスタを中心としたボール保持だが、今季はドウグラスが加入したことで前線でボールを収める起点となり、戦術の幅が広がった。ようやく3勝目を挙げた。順位は9位と苦戦は続くが、新たな可能性を示した一戦でもあった。