神戸アジア王者へ「言い訳せずに黙ってやる」 山口蛍&酒井高徳が決意語る

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は11日に東地区が開幕し、2年ぶりのアジア王者を目指す日本勢からは神戸、横浜M、FC東京が参戦する。天皇杯を制した神戸は12日に本拠地ノエビアスタジアム神戸で1次リーグG組初戦のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦を迎える。初出場となるACLに向けて、10日までにMF山口蛍(29)とDF酒井高徳(28)がインタビューに応じた。

 「アジアNo.1」という壮大な野望を掲げる神戸がクラブ創設25年目の今季、ACLに初出場する。未知なるアジアの戦いだが、山口は18年まで在籍したC大阪で3度(計14試合)出場している。

 山口「リーグで出せているサッカーを出せないのがACL。自分たちがやってきたことを貫くのか、やりたくないことをやっても勝っていくのか、そこが一番難しい。神戸にやって来た意味も含めて、今やっていることを変えずに勝ち上がりたいのが本音。自分たちのやりたいことやって勝ちたい。アンドレス(イニエスタ)もトーマス(フェルマーレン)も国際経験が豊富なので、Jでやるよりアドバンテージがあるかもしれない。より彼らの力が際立ってくる。僕たち日本人がどれだけできるか、しっかりプレーしたい」

 移動距離や不慣れな環境など過酷なアウェーの洗礼も想定されるが、日本代表として幾度もアジアのアウェー戦を経験した酒井は語気を強める。

 酒井「今季のキーワードは『きつい時にどれだけできるか』。『ピッチが悪い』『暑い』と文句を言って、それを言い訳にしてプレーする選手もいるが、僕らは何かをつかみに行っているので、アウェーの環境にあーだこーだ言ったところで結果が付いてくる訳じゃない。『言い訳せずに黙ってやれよ』ということ。アウェーが難しいのは分かっているし、いろんな弊害も理解してるが、それを乗り越えないと(タイトルは)取れない。例えばDFだったら(守備)ラインを高く上げるとか、技術うんぬんじゃなくて気持ちの部分。そのあたりは(大崎)怜央にも『きつい時こそ』と話している」

 リーグ戦との過密日程も難題となる。山口も出場した14年のC大阪はACLでベスト16に進出しながら、リーグ戦では17位に終わり、J2に降格した。

 山口「あの時はケガ(右膝外側半月板損傷)をしてチームに迷惑を掛けた。コンディションはすごく大事で一番気を付けたい。コンディションが整っていれば、やれることはきちんとやれる」

 酒井「連戦ならリーグで負けていい、ACLで負けていいとはならない。コンディションを整えるために生活態度なども変わらないといけないし、変われば目に見える結果になる。どういったモチベーション、メンタリティーで臨むか。若い選手を含め、いろんな選手に期待したい」

 天皇杯を制し、8日には富士ゼロックス・スーパーカップも獲得した。タイトルを重ね、チームには変化の兆しも生まれている。

 酒井「タイトルを取ったからこそ、リーグを取るなり、ルヴァン杯を取るなり、もっとやらなきゃいけない。タイトルに対する欲が出てきた。常に良くなろうという気持ちを作るのは大事。勝つ喜び、勝つ重要性、無失点の喜び、そういった感覚やイメージを共有したい。勝つことの重要性や意識みたいなものはチームに少しずつ入ってきている」

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