ビジャ電撃引退…自ら引き際決断 天皇杯Vで花道作る

 J1神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が13日、神戸市内で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。「サッカーに引退させられるのではなく、自分の意思で引退したい」と決断の理由を明かし、家族やこれまでプレーしたクラブへの感謝を述べた。ラストマッチは神戸が準決勝に進出している天皇杯となり「優勝を成し遂げて引退することが願い」と語った。神戸に初タイトルをもたらし、有終の美を飾る。

 引退スピーチは約25分間にも及んだ。ビジャは「今シーズン限りでプロとしてのキャリアに終止符を打つ。引退を決意した」と切り出し、19年間の現役生活で歩んだクラブ一つ一つに対して丁寧に感謝を述べた。家族の話題に触れると、こらえ切れず頬をぬらした。

 引退の理由について「サッカーに引退させられるのではなく、自分の意思で引退したいと考えてきた。今がそのタイミングという決断に至った」と明かした。今季、1年契約の推定年俸150万ユーロ(約1億8千万円)で神戸に入団。出場26試合12得点で得点ランク5位タイにつけるなど、円熟味を増した決定力は健在だった。

 複数の関係者によると、神戸は今季で契約満了となるビジャに対し、契約延長を視野に入れていたが、12月3日に38歳を迎えるビジャの意思は固く、自ら引き際を決断。親しい関係者に対しては夏ごろには引退の意向を伝えていたという。

 12月7日の最終節・磐田戦(ノエスタ)後に引退セレモニーが行われるが「(来年)1月1日に天皇杯優勝を成し遂げて引退することが願い」と強調した。

 盟友イニエスタの名前を挙げ「彼と生きてきたことはかけがえのないもの。最後に一緒に天皇杯のタイトルを持ち上げることができれば幸せ」と深い思いも口にした。神戸にとって悲願の初タイトルを置き土産に、希代のストライカーがスパイクを脱ぐ。

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