C大阪3位浮上 水沼移籍後初ゴールに安堵「結果出てよかった」

 「J1、神戸1-2C大阪」(28日、ノエビアスタジアム神戸)

 C大阪は神戸に2-1で競り勝ち、3連勝で勝ち点を25として3位に浮上した。今季加入したMF水沼宏太(27)が1-1の後半に移籍後初ゴールを挙げ、これが決勝点。FC東京は甲府と引き分けて同21で6位。仙台は新潟に2-1と逆転勝ちし、4試合ぶりの勝利を挙げた。アジア・チャンピオンズリーグ出場の川崎-浦和、G大阪-鹿島は7月5日に行われる。

 右足に思いを込めて振り抜いた。1-1の後半19分、途中出場のMF水沼がダイレクトボレーで決勝点を叩き込んだ。リーグ戦では移籍後初ゴールとなり「ゴールという分かりやすい結果が出て良かった」と安堵(あんど)した。

 今季FC東京から加入したが、2月の開幕戦で右太腿裏を負傷。4月には左太腿を痛めた。リハビリ期間中は好調なチームを横目にもどかしさばかりが募った。「自分は何をやっているんだろう」。そんな日々がようやく報われた。

 この日は元日本代表でサッカー解説者の父貴史氏の56歳の誕生日だった。負傷中に「焦る必要はない」と声を掛けてくれた父に対し、孝行息子は「いいプレゼントができた。父の得意なボレーで決められて良かった」と感謝の笑みを浮かべた。

 チームは3連勝で14年3月以来の3位に浮上した。尹晶煥監督は「活発に動ける選手が欲しかった」と、主将のMF柿谷に代えて水沼を投入。控え選手が結果を出す好循環で、昇格組のC大阪がさらなる勢いを増した。

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