ポドルスキ獲得をJ1神戸が正式発表

 J1神戸は2日、トルコ1部リーグ・ガラタサライに所属する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)を完全移籍で獲得したと発表した。背番号は10となる見込み。契約期間などは非公表だが、3年契約で延長オプション付きとみられる。移籍金は260万ユーロ(約3億1000万円)で、年俸は500万ユーロ(約6億円)=金額は推定。

 ポドルスキの合流時期については未定で、神戸側はJリーグの第1登録期限となる3月31日までの登録を目指して交渉を継続している。また、第2登録期間は7月21日から8月18日までとなっている。今季のトルコリーグ最終節は5月28日で、シーズン終了後の合流となれば、Jデビューは最短で7月29日の第19節・大宮戦(ノエスタ)となる見込み。

 Jリーグは今季から7月15~23日までの約1週間、リーグ戦を開催しない「サマーブレイク」を設けており、7月8日の第18節・仙台戦から数えれば約3週間の中断期間をポドルスキの適応期間に費やすことが可能となる。

 神戸は当初今冬の獲得を目指し、1月下旬に正式オファーしたが、移籍金などでクラブ間合意に至らず開幕までの加入を断念。今夏の獲得を視野に交渉を継続してきた。

 25日の開幕戦となる清水戦(アイスタ)で昨季J1得点王のFWレアンドロ(32)が負傷。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷及び外側半月板損傷で全治6カ月と診断され、長期離脱を余儀なくされており、新たな得点源として期待される。

 ポドルスキはドイツ代表として06年ドイツ大会からW杯3大会連続出場を果たし、14年ブラジル大会では2試合出場に終わったが優勝メンバーにも名を連ねた。16年8月の欧州選手権を最後に代表引退を表明するまで長くドイツ代表の背番号10を背負い、国際Aマッチ通算129試合48得点を挙げた。15年7月にガラタサライへ完全移籍したが、トルコの治安に不安を抱え、移籍先を模索していた。

 ◆ルーカス・ポドルスキ(Lukas・Podolski)1985年6月4日、ポーランド・グリヴィツェ出身のポーランド系ドイツ人。ドイツ・ケルンの下部組織から03年にトップチーム昇格。バイエルン、ケルンを経て、12年に英プレミアリーグ・アーセナルに完全移籍。15年1月にイタリア1部リーグ(セリアA)インテル・ミラノに期限付き移籍し、同年7月にはトルコ1部リーグ・ガラタサライに完全移籍した。ドイツ代表として06年からW杯3大会連続出場。国際Aマッチ129試合48得点はともに歴代3位。16年欧州選手権を最後に代表引退を表明した。180センチ、81キロ。利き足は左。

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