ＦＣ東京のＦＷ武藤嘉紀（２２）は５日、東京・小平市の小平グラウンドで次節のアウェー松本戦に向けて意気込みを語った。累積警告で主将のＤＦ森重が出場停止となる一戦。背番号「１４」は、精神的支柱が不在の中で、エースとしてチームをけん引する。

　今夏のドイツ１部マインツへの移籍が決定した武藤。青赤のユニホームを着て出場する試合は、残り３試合となった。

　「残り試合はすべて勝ちたいし、しっかりと結果を残したい」

　そして、チームをここまでけん引してきた主将の森重が不在の中、迎える松本戦。武藤は、エースとしての責任を一層強く感じていた。

　「モリゲ君（森重）不在でリーグ戦を戦うのは初めて。難しさはあるが、周りと助け合って穴を埋めたい」

　松本はロングスローやセットプレーなど、特長的な攻撃を仕掛けてくる一癖も二癖もある難敵だ。「相手の戦い方は特殊だけど、しっかりと準備はできている」と語り、主将を出場停止で欠くが、万全の準備で勝利を目指す。

　ラスト３試合。目標の２桁得点まであと１点。武藤のゴールへのこだわりは、さらに強くなっている。