本田、途中出場で決めた「順応性強み」

 「キリンチャレンジカップ、日本2-0チュニジア」(27日、大銀ド)

 日本は途中出場のFW岡崎慎司(28)=マインツ=とFW本田圭佑(28)=ACミラン=が得点して2-0で快勝し、バヒド・ハリルホジッチ新監督(62)の初戦を勝利で飾った。

 途中出場でワンチャンスをものにした。後半38分、MF香川のクロスを相手がこぼしたボールは本田の前へ。「いいところにこぼれてきましたよね」。あとは左足を振り抜くだけだった。

 ハリルジャパンの初陣でダメ押し弾。本田は静かに分析した。「順応性は自分の強みの一つでもあると思うんでね。そういう意味では、環境が変わる、指導者が変わる、何かが変わる…。こういうことに対応する力は強さの1つであるはず」。監督からは「本田のよさを出せ」と言われた。特別足が速いわけでも、技術に長(た)けているわけでもない。それでも俺は生き残るのだと左足が示した。

 W杯、アジア杯とも結果を出せず「何かしらの原因がある」と、もがき続けてきた。「辛抱強く、こういった勝利を続けないと。気長に変化を待っていただければ」。屈辱から立ち上がる糸口を本田はつかみかけている。

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