【一問一答】本田ミックスゾーン対応
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)の名門ACミランに加入した日本代表MF本田圭佑(27)が8日、ミラノ市内にある本拠地、サン・シーロ・スタジアムで入団会見を行った。入団会見後にはミックスゾーンで日本のメディアに対応した。
-ミランの選手となった実感はあるか。
「まぁあるっちゃあるし、ないっちゃない。中途半端な感じ。プレーするまではその実感は100%自分の中には沸いてこないんじゃないか。自信?まぁ自信がないと10番要求しないでしょうし。その駄目だった時の反動もすべて理解しているわけなんで。でもこれが自分が全て求めていたものだと思うとすべて気持ちいい。これの待遇に見合う選手になれるチャンスを求めたからこそ。おそらく調子悪いと自分から逃げ出していくだろうし。もう逃れる環境にはないんでね。ある意味でここからとんでもないプレッシャーをもってピッチに立った時から付き合っていたいと思う」
-プレッシャーと満足感という相反するものがあるが、今回はここ数年でスペシャルな出来事か。
「満足という言葉は僕はあまり使わないんですけど、ホッとしたというのは当然ながらあったし、それはW杯に行くことが決まった時だったり、CSKAで最後の年にしてリーグ優勝ができたりとか、そういう時にはいくつか手ごたえを持ってきましたけど、満足したという経験はやっぱりまだないし、当然ないし。今日の出来事もそうだった。でもそれは満足っていうか、自分の感情に芽生えるあれば追い求めていきたいなと思う」
-会見で緊張したか?
「それはないと思いますね。冷静でいると僕は思っているんですけれど。ほんとようやく始まったとなという気持ち。(会見が)終わってからするんでしょうね」
-W杯へ向けての1日が今日から始まっていくが。
「W杯は自分にとっての大事なポジションであるし、それに向けてやっているという事実はあるし、ただW杯のためだけにサッカーをやっているわけじゃないんで、すべてバランスよく自分が納得いく形で結果を出していきたいと思う」
-夢を抱きながらプレーしていくのか。
「ここで話すべきことじゃない。自分の中にいろいろある小さなころから思い描いている夢っていうのはありますけれど。のちに皆さんに話すことができたら…」
-ミランの今のチームをどう思うか。
「テクニック的に言えば、もう少しアグレッシブに戦うべきだと。それにディフェンスアタックもそうですよね。それをするにはやっぱり普段の練習からやっていかないと。試合前のミーティングで“今日はアグレッシブにいこう”と言ったからってできるものではない。当然みんなそんなことはわかっていると思うんで、厳しい目を普段から自分たちに向けていかなければいけないし、(そうじゃないと)結果というものは見ることできないでしょうね」
-イタリア語はロシアで勉強を始めていたようだが、今後、どのようにして習得していくつもりか。
「どうですかね。さっきインタビュー(入団会見)でも答えたんですけれど、けっこう英語しゃべれる選手、スタッフも多かったんで、僕がイタリア語を話す必要があるかってところだと思う(苦笑)」