日本代表ＭＦ本田圭佑（２７）＝ＣＳＫＡモスクワ＝のイタリア１部リーグ（セリエＡ）ＡＣミランへの移籍決定が１１日、分かった。同クラブのガリアーニ副会長が「来年１月３日からミランの選手になる」と明言。クラブの公式サイトが伝えた。ＣＳＫＡモスクワとは年内で契約が切れるため、移籍金は発生しない。

　本田がクリスマス後にミランに合流する。１１日の現地紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などが伝えた。セリエＡは２２日の試合が年内最後のリーグ戦。その後、クリスマスブレークに入るが、クリスマス後には練習を再開し、１月６日の年明け初戦に備えるという日程。そして、その練習再開時に本田がチームに合流するという。

　同紙によると本田は１０日の欧州ＣＬ終了後、日本へ一時帰国。移籍の準備を整え、クリスマス前後に、まずはメディカルチェックのためにミラノ入り。正式契約日は冬の移籍市場が解禁される来年１月３日。それと同時に選手登録を済ませるが、１日でも早くチームに溶け込めるよう、年内からチーム練習に参加することになる。

　ミランのガリアーニ副会長はこれまで本田の加入を正式に認めたことはなかったが、１１日にスカイＴＶの取材に対して「本田はミランの選手である。背番号は１０になる」と初めて明かした。本田がＣＳＫＡモスクワでの全日程を終えたことで、封印を解いた。

　現在、セリエＡで９位に甘んじるミランにとって、本田は救世主になってもらわなければ困る存在だ。前倒しでの合流は、１月６日に即デビューさせるための措置。初戦からエンジン全開で活躍することを本田は期待されている。