岡ちゃん、中沢がW杯抽選を振り返る

 サッカー日本代表歴戦の勇士が5日、W杯組み合わせ抽選会(ブラジル・コスタドサウイペ、6日午後1時=日本時間7日午前1時)への心構えを説いた。前代表監督で98年フランス大会と10年南アフリカ大会で指揮を執った岡田武史氏(57)と、06年ドイツ大会と南ア大会の2大会でW杯に出場した経験を持つ横浜MのDF中沢佑二(35)が当時の心境を振り返った。

 数々の激戦と批判をくぐり抜けた男たちは達観していた。W杯の組み合わせ抽選について水を向けられた岡田氏は「もう、どうなってもいいやと思っていましたよ。どこと当たっても一緒だと」と、当時を振り返った。

 実際、オランダ、デンマーク、カメルーンと同組になった10年南ア大会抽選会の直後は「どこと当たっても簡単な試合はない。厳しい組は覚悟している」と発言していた。返す刀で「どうしても勝てないチームはない。悪くない組だ」と強気のコメント。言葉通りに16強進出を果たした。

 同じく平常心を強調したのが中沢だ。「あそこが嫌だな、っていう気持ちじゃ上に上がれない」とバッサリ。開催国のブラジルとの同組も「ガチのブラジルとできる機会はないから」と前向きに受け止めるべきと説いた。

 くじはフランスの英雄・ジダン氏や、イタリアの守備の要・カンナバロ氏、ブラジルの元主将・カフー氏ら、過去にW杯を優勝した実績がある8チームを代表する人物が引く。「王様」ことブラジルのペレ氏は「ブラジルに不利なくじを引きたくない」とくじ引きの役割は辞退した。

 抽選会は190以上の国や地域で生中継される。運を天に任せて、見守るしかない。

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