全6戦出場の猶本、メダルに歓喜の涙
「U20女子W杯・3位決定戦、日本2‐1ナイジェリア」(8日、国立)
試合終了の笛を聞いたヤングなでしこの選手たちは、こらえるものを抑え切れず顔を覆った。ポスト沢として全6試合に出場したMF猶本も号泣した。「終わったんだなという気持ちと、優勝できなかった悔しさがありました」。猛攻を振り切って2‐1で勝利。この世代で初のメダル獲得という女子サッカー界に新たな歴史を刻んだ。
試合前の選手ミーティングで、主将のMF藤田が気合を入れた。「最後はみんなで同じ方向を向いて頑張ろう!!」‐。ドイツに敗れ、一度は沈んだ選手のボルテージも、最後の試合を前に最高潮になった。
イレブンはかけがえのない経験とともにそれぞれのクラブに帰還する。「絶対スタメンを取れるように頑張りたい」と猶本。大きく成長を遂げた少女は、オトナの表情に変わっていた。