八重樫3階級制覇!壮絶3-0判定

 「ボクシング・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」(29日、有明コロシアム)

 ダブル世界戦が行われ、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、8位の八重樫東(32)=大橋=が、王者ハビエル・メンドサ(24)=メキシコ=を判定3-0で破り、亀田興毅、井岡一翔に続く、日本選手3人目の世界3階級制覇を成し遂げた。八重樫は、ミニマム級、フライ級に続く世界王座。

 壮絶な打ち合いを演じ、世界3階級制覇を達成した。八重樫は、幼い子ども3人と夫人をリングに上げ「妻の彩の誕生日が12月31日で、去年は勝ってプレゼントするはずが、できなかった。今年は少し早いけど」と、夫人にチャンピオンベルトを手渡した。

 懐に飛び込んでボディー、アッパーを打ち込み、突進には右のカウンターを合わせた。5回に右のカウンターで王者の左目上を切り裂き、最終12回はダウン寸前まで追い込んだ。「(懐への)出入りが機能した。3階級制覇はおまけ」と喜びを口にした。

 昨年末にKO負けし「やめようと思ったけど、家族と(ファンの)皆さんの“ボクシングが見たい”という声に後押しされて世界のリングに戻ってこられた」と打ち明けた。1カ月ほど前には祖母が亡くなった。遺影を手に男泣きした。

 大橋会長は「4階級制覇を目指してもらう」というプランを持っている。来年33歳になるチャンピオンの「挑戦」は終わらない。

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