バルガス、三浦に勝利し「夢叶った」 

 「ボクシング・WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(21日、ラスベガス)

 王者の三浦隆司(31)=帝拳=が同級1位の挑戦者フランシスコ・バルガス(30)=メキシコ=に9回1分31秒でTKO負けし、5度目の防衛に失敗した。出だし劣勢だった三浦は4回にダウンを奪ってから優位に進めた。だが、9回に連打を浴びてダウンを喫し、形勢を逆転されると、この回途中で主審に試合を止められた。

 バルガスはリングで両手を広げて王座奪取の喜びを表現した。右目を負傷した顔に笑みを浮かべ「夢がかなった。人生の全てを懸けて闘ってきた」と感慨に浸った。08年北京五輪に出場するなどアマチュアで豊富な経験を持つ。4回にダウンを奪われ、その後は主導権を奪われたが「三浦はタフな相手になるのは分かっていた」と諦めることなく、逆転につなげた。

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