【番外編】藤波辰爾がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!
「プロレス総選挙」で藤波辰爾のランク外に異議を唱えたことで、テレ朝の番組に呼ばれてしまった私に思わぬ情報が。放送の2日後に藤波がデイリー神戸本社に来るという。これは直撃するしかないだろ!(敬称略)
公開日:2017.4.18
ドラゴン自己分析「いて当たり前で印象薄いのかも」
「(アンケートで)3人を選ぶとなるといろいろと難しい。名前が出てこないかもしれない。ぼく自身は印象的なことを起こしていないからね。いてくれて当たり前で、印象が薄いのかもしれない。」とも分析した藤波。
確かに「かませ犬発言」の長州や、天龍革命の旗を掲げた天龍が反体制・反権力の構図で人気を博したのに比べ、藤波には常に優等生のイメージがつきまとっていた。
藤波の反抗的エピソードといえば「84年雪の札幌中島 こんな会社辞めてやる事件」「88年沖縄 前髪切りながら『やりますよ』を連呼した飛龍革命」などあるが、団体を飛び出すとか冒険的なもんじゃなかったしなぁ
そんな藤波が選んだ総選挙1位は やっぱり猪木ダァーッ!
ちなみに、藤波の1位は「プロレスをいろいろな角度から見ている」などの理由で「アントニオ猪木」という。そのほか、力道山、ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアントらの名前も挙げたが「3人には絞りきれない」と悩みも打ち明けた。
藤波辰爾が来社。プロレス総選挙、20人からの“落選”に「かえって良かった」
猪木を1位に挙げた藤波だったが、インタビューの途中「金曜8時」時代の思い出を語っている時も、気がつけば猪木の話をしていた。「生中継の試合中、会場の時計をチラ見しながら展開を考えていた」「一番効果的にレスラーを映せるようにカメラマンら技術スタッフと激論を交わしていた」など、猪木のスゴさを力説するドラゴンの横顔は日本一の猪木信者に見えた。
「(圏外はおかしいと)言ってもらってよかった」 面と向かって言わないのがドラゴン流美学だ
ひとしきり話を聞いたところで藤波は次の現場へ。エレベーターまでお見送りした後、こちらも次の仕事に戻ったのだが、車までお送りした先輩デスクが編集部に帰ってきてこう言った。「藤波さんがエレベーターの中で『ああいう人に(圏外はおかしいと)言ってもらってよかった』ってさ」。
半ばヤケクソで作ったまとめ記事がこんなことになるなんて。こちらこそ作ってよかった。恥を忍んでテレビに顔出ししてまで言ってよかった。藤波さん、ありがとうございました。