井上拓真が判定勝ちで初防衛!井岡一翔に完勝 2回と3回にダウン奪う「楽しめた戦いでした」兄の歴史的一戦へ「今以上の熱い声援を」と会場盛り上げる

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(2日、東京ドーム)

 王者井上拓真(30)=大橋=が同級4位の井岡一翔(37)=志成=に3-0の判定勝ち。2度のダウンを奪う完勝で、初防衛に成功した。

 4階級制覇のレジェンドを下し、王者として箔をつけた。1回から積極的に攻める拓真に対し、井岡も堅いディフェンスで応戦。2回は井岡がジリジリと前に出始めたが、拓真が終了間際に主導権をつかんだ。右のクロスカウンターでぐらつかせると、右フックでダウンを奪った。

 何とか立った井岡に対し、拓真は攻勢を緩めず。3回も再び右アッパーでダウンを奪った。その後、粘る井岡に対してコーナーに詰められる場面もあったが、決定打は許さず。時おり笑みを浮かべる余裕も見せ、10回には強烈な右ストレートをヒットさせるなど、主導権を渡さなかった。

 試合後、「張りつめた12ラウンドはあっという間。楽しめた戦いでした」と充実の表情。「相手があったからこその自分。張りつめてできた。井岡選手、本当にありがとうございました」と感謝した。

 中谷との世紀の一戦を行う兄・尚弥に最高の形でバトンを繫いだ。自身の今後について「自分は統一戦をできればやりたい。まだまだこんなもんじゃないと証明したい」と語った後、「この後も、兄の尚弥が最高の試合を迎えられるよう、今以上の熱い声援をお願いします」と会場を盛り上げた。

 ◇井上拓真(いのうえ・たくま)1995年12月26日生まれ。神奈川県出身。綾瀬西高で高校総体優勝。13年12月プロデビュー。バンタム級で18年12月にWBC暫定王者となるも、翌年に正規王者に敗れた。23年4月にWBA世界王座を獲得して2度防衛し、24年10月に王座を失う。25年11月に那須川天心(帝拳)を下し、WBC王座に就いた。井上尚は兄。攻防兼備の右ボクサー。

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