井岡一翔が大差判定で完敗 日本男子初の5階級制覇ならず 序盤に2度ダウン喫しぼう然 キャリア5敗目で日本人対決初黒星 終了直後、井上拓真に「ありがとう」頭部外傷で病院直行、会見行われず

 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(2日、東京ドーム)

 同級4位の井岡一翔(37)=志成=が王者井上拓真(30)=大橋=に判定0-3で敗れ、日本男子初の5階級制覇はならなかった。通算成績は32勝(17KO)5敗1分け。日本人対決7戦目で初黒星を喫した。

 原点回帰の黒髪姿となった37歳だったが、7歳下の王者の前に苦杯。日本男子初の偉業には届かなかった。

 1回から距離を詰めて激しい技術戦を展開。2回は井岡がプレッシャーを強めるが、井上は強打で反撃。さらに残り10秒で井岡は右の強打を浴びて怯むと、畳みかけられ最後は再び右を浴びてダウンを奪われた。3回には右アッパーを顎に被弾しダウン。井岡にぼう然とした表情が浮かんだ。4回は井岡がギアを挙げて反撃したが、公開採点では3者が大差で井上を支持した。

 5回も井岡がプレッシャーを強めたが、井上が効果的に左を当てて反撃した。6回も井岡がペースを作ったが、決定的な場面は作りきれず、前半を終えた。

 7回開始から接近戦での打ち合いに。井岡の被弾が目立ち、鼻から出血。8回も接近戦で井上にペースを握られた。公開採点では3者大差で井上支持は変わらず。

 9回も劣勢が続き、10回は開始早々に強烈な右ストレートを被弾しグラり。11回も力を振り絞って前に出て連打を浴びせる場面があったが、攻め切れず。12回は打ち合いに出たが、届かなかった。ゴングの瞬間に、抱き合いながら「ありがとう」と拓真に感謝の言葉をかけた。判定後も拓真のもとへ歩み寄り、健闘をたたえ合った。

 試合後は頭部外傷で病院へ直行。本人の会見も行われなかった。

 ◇井岡一翔(いおか・かずと)1989年3月24日生まれ。大阪府堺市出身。興国高で高校6冠。東農大を中退し、09年4月プロデビュー。11年2月にミニマム級世界王座獲得。ライトフライ級、フライ級でも世界王者。17年末に引退表明したが、翌年復帰。19年6月にスーパーフライ級王座に就き、日本男子初の世界4階級制覇。転向したバンタム級では25年12月の初戦に勝利。テクニックに優れた右ボクサーファイター。

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