引退試合劇的勝利の武尊 音響トラブルも異例生声で魂のスピーチ「ここでストップしちゃダメ」格闘技再興訴える「このベルトはみんなのベルト」ベルトを置きリング去る
「ONE SAMURAI 1」(29日、有明アリーナ)
K-1元3階級制覇王者の武尊(34)が現役最終戦で“ムエタイの伝説”ロッタンとフライ級キックボクシング暫定王座決定戦で5回KO勝ち。ベルト奪取とともに最高の形で現役生活に終止符を打った。
勝利者インタビューの後、「あと一言」と話し、何かを話そうとした武尊だったが、会場の音響設備が22時で使えなくなるというトラブルに見舞われた。しかし、リングで武尊は異例の生声スピーチを敢行。「格闘技の才能全然なくて、運動神経も全然ない。そんな僕でも世界チャンピオンになれました。夢持っている人絶対諦めないでください。こんな僕に格闘技界引っ張らせてくれて本当にありがとうございます」と、感謝を伝えた上で「僕以外にも最高のファイターたくさんいます。これからみんなで盛り上げましょう。ここでストップしちゃダメなんです、格闘技界。次に引っ張る選手が出てくるまで、それまでみんなで盛り上げてください。よろしくお願いします。本当に今日まで格闘家としてリングに立たせてくれて、支えてくれて、本当にありがとうございました。きょう僕はこれでリングを降ります。今日このベルトを取れたのは、僕が今日まで活動し続けられたのは、今日来てくれるお客さんだったり、応援してくれたファンの人たちのおかげです。本当にこの暫定王者戦というのはすごい貴重な試合で。こんな大切な試合を引退する選手に組んでくれて、すごい批判もあったし、いろいろ言われましたけど。僕は本当にこのベルトを取れたのは、今日来てくれたお客さん、応援してくれたみんなのおかげだと思ってます。
このベルトは次の格闘技界を引っ張る選手に託したい。このベルトは今日はみんなのおかげでとれたベルトなので、プレゼントします。大丈夫。絶対次の選手が出てくるから」と、訴えた。そしてリングにベルトを置いて、座礼すると、そのまま戦いの舞台を降りた。
勝利者インタビューでも「でもこのONE SAMURAIだけじゃくて、日本の格闘技界、世界の格闘技界、これからもっと盛り上げていくんで、みんな、僕が引退しても、この格闘技界の熱、今日、ここで、この歓声のこの熱は絶対、これからのファイターたちにも絶対力になるんで、ONEだけじゃなくて、K-1、RISE、KNOCK OUT、日本にいっぱい団体ありますけど、どこの団体がすごいとかじゃないんですよ。格闘技がすごいんですよ。みんなで、立ち技格闘技盛り上げましょう。こんなんで終わらせちゃダメですよ。僕も引退後でできることなんでもやるんで。格闘技の熱を取り戻しましょう。東京ドームでやりましょう。きょう来たお客さん、約束してください。よろしくお願いします」と、格闘技の再興を願って呼びかけていた武尊。未来へ繋がる確かな熱を残し、リングを後にした。
