37歳小国以載、前世界王者タパレスに金星「やっと光が見えてきた。もう一回世界のリングに立ちたい」世界戦線に再浮上
「ボクシング・10回戦」(3日、後楽園ホール)
元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載(37)=角海老宝石=が56・02キロ契約10回戦に臨み、前IBF&WBA世界同級王者マーロン・タパレス(34)=フィリピン=に3-0で判定勝ちする大金星を挙げた。
序盤から距離をキープしながらタパレスの強打を封じ、中盤以降はボディーを効かせてダウン寸前まで追い込んだ。前2団体王者で23年12月に井上尚弥(大橋)との4団体統一戦に敗れたが、現在もWBC2位、WBO3位、IBF4位につける強敵を撃破し、世界再挑戦への道を切り開いた。
全試合終了後の会見一問一答は次の通り。
-試合を終えた心境
周りが厳しい試合だと思っていた分、勝った時の振れ幅がすごかった。盛り上がりがすごかったので嬉しかったです。みんなが喜んでくれた。
-試合直前まで右のミット打ちをしていた。作戦は
作戦はボディーをいかに打たず耐えるか。で、相手がバテてきた時に打ち始める。最初に打っちゃうとなかなか来てくれなくなっちゃうんで。
-タパレスの印象
パンチが重かったし、世界レベルのフェイントをかけてくる。うまいなと思いましたね。
-ダウン寸前に追い込んだ
どんだけボディーが効いても、絶対行くなっていう指示をもらってたんで。一回ちょっと行こうかなと思った時に、右フックが飛んできた。それでこれはフェイントやなと思って、多分効いているけれど、効いたフリをしてるのかと思った。面白くなくても勝つ、と決めてたので我慢しました。
-2016年以来の世界タイトル挑戦も見えてくる
まあそうですね。本当に長いトンネルだったなと感じていたが、やっと光が見えてきた。もう一回世界のリングに立ちたいなと思いますね。
-常に背水の陣を掲げているが、この試合は
もちろん一試合一試合負けたら引退と思っている。年齢も年齢ですし。このビッグチャンスを逃したくなかったら、今日は3回まではボディーを打たない、という作戦でした。それまでに一回ダウンして、もし相手が来たらイチかバチか行っていいか、とトレーナーに言ったんですけど、我慢しろと。そこで倒されたら終わりや、と言ったら、そうなったらそれが今の実力、そういう実力やから気持ちよく引退したらええやん、ということでした。とにかく打ちたかったけど我慢しました。
-ボディーの手応えは
やっぱり左と違って、そんなに自分の中では当たった感じは…。右ストレートの方が嫌なのかなって感じでした。でもトレーナーは左も嫌がってるからって言ってたんですけど、やっぱりそこら辺は全然右とやっぱちょっと分からないですね。ごまかすのも上手かったというか、手を上げたらフック飛んでくるんで、ちょっと怖かったです。
-サウスポーは苦手だった。この日で克服したか
大学生にもスパーリングで倒されましたし、それ以外のスパーリングでもポイント取れてないんちゃうかなっていうぐらいやられ続けてきた。今日もどうかなと思いながら、ただ試合では我慢した。スパーでは行っちゃうんで。ポイントを取れないから行っちゃうっていう感じなんですけど、試合は薄いグローブだし、ヘッドギアもない。今日は我慢に徹しました。
-サウスポーの大学生に倒されたのはいつ
1カ月半から2カ月前ぐらいですかね。倒された。
-その経験をどう生かした
こういう動きをしたら倒されるんだとか、何回効かされたり、いろんな選手に毎回スパーで効かされていた。こう動いたらもらう、こうなったら効かされるとか、いろいろ勉強した。じゃあここに立たないとか、こうしないとなあっていうのを、ぶっつけ本番でできるかどうか。
-どこにサウスポー対策が生きたか
村田昴戦(25年5月、TKO負け)で行き過ぎてしまった。それなりに対策はできたとは思うんですけど、自滅しちゃった。今日は待って待ってフェイントをかけて、世界レベルではフェイントでボクシングをするんで、何回も行く行くふりしてから行ったり、というのを心がけました。
-世界戦は8年半離れている。そのモチベーションは
(17年9月の初防衛戦で)岩佐(亮佑)に負けた時でも、やっぱり世界のリングは特別やった。もう一度あのリングに上がりたいし、子供たちも見てない。パパ弱いじゃんって毎回言われるんで。今日は勝ったんで良かった。子供たちももう自分が勝った負けたかは分かってきてるんで、だからまたその舞台に親父が立っとったんやな、というのを見せたい気持ちはありますね。
-ご家族の支えとは
今日も子供に「勝ったら(Nintendo)Switchのカセット買ったるわ。だからお前めっちゃ応援せえよ」と言うて。勝ったから娘(幼稚園年長)と息子(小2)にSwitchのゲーム買わなあかんな。言わんでも良かったかな。多分今頃、めっちゃ喜んでると思います。
