フワちゃん「さぁ!ここから始まるぞ」プロレス再デビューから一夜、リング&観客動員で存在感発揮

 フワちゃんのプロレス再デビュー戦が注目を集めたスターダムの29日・両国大会。同会場では団体史上最多6563人の観衆を集めた。

 愛川ゆず希が引退した2013年4・29両国大会の5500人を上回った。全会場でも歴代1位の今年4・27横浜アリーナ大会の7503人に次ぐ2位だった。

 歴代1、2位とも、上谷沙弥がヒールターンした昨年夏から続く大ブレークが貢献したのは間違いない。11・3大田区総合体育館大会では、安納サオリが今大会でのワールド王座挑戦を表明し、チケットの売り上げが上昇。そんな中、11・7後楽園大会でフワちゃん入団と今大会での再デビュー戦が発表された。

 岡田太郎社長は「11月3日から既に過去を凌ぐ勢いでした。そして11月7日から、さらに加速しました。上谷効果、フワちゃん効果はすごかった」と語っていたが、その通りの動員数をマークした。

 再デビュー戦でフワちゃんは、場外へのプランチャ、雪崩式のブレーンバスター、武藤敬司ばりの閃光魔術を披露。葉月に完敗したが、確かな能力をかいま見せ、大歓声を集めた。当日のフワちゃんグッズは完売。グッズを手にしたプロレス初心者層が多く集まるなど、興行的にも確かな存在感を示したのは間違いないだろう。

 試合後はリング上から「最後の最後まで勝てると思ってやりました。本当にありがとうございました。このリングで、もっと高みを目指して頑張ります」とマイク。敬語を使い、笑顔で、充実感いっぱいの表情だった。

 バックステージでは「葉月さんが本当に鬼だけど大好きで、大好きな葉月さんと再デビュー戦を戦えたことが、本当にこれから先、一生の宝物になった」と、変わらぬ笑顔で語った。

 フワちゃんは今後、芸能活動とプロレスを両立させる方針。本人、スターダムとしては可能な範囲で出場数を増やしていく意向だという。入団発表から、後楽園大会では他の新人と一緒にセコンドにつき、試合後のリング解体で汗を流すなど「入団」という言葉にウソはないように感じる。

 大会後、岡田社長は「彼女が既にプロレスを経験し、既に(芸能活動で)スターとしての風格を持っており、葉月との信頼関係があって、彼女は全てを出せた」と評価。今後の出場には「次は1月の後楽園(10、11、21、31日)になりそうです。最終調整してお伝えします」と明かした。

 フワちゃんは試合後、「プロレスラーとして自信になった。痛いけれど本当に夢のよう。ベルトを巻いて、スターダムを世界に羽ばたかせたい」とベルト挑戦にも意欲を示した。芸能の仕事と両立させていくが「プロレスを本業として向き合っていきたい」と、改めて笑顔で宣言した。

 再デビュー戦から一夜明けた30日、フワちゃんは自身のX(旧ツイッター)を更新。「禊でも企画でもなく、自分の意思で、プロレスラーになりました 師匠葉月さんに叩き込まれた覚悟と、この生き様を武器に、唯一無二のプロレスラーとして精進して参ります」とプロレスへの真摯な情熱を述べた。「改めて、すっごい世界に来たなぁ さぁ!ここから始まるぞ」と、やる気十分で文章を締めくくった。

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