サウジ騒然!寺地拳四朗、アラブ伝統衣装で試合前イベントに登場「これしかないなと」現地歓迎、中谷潤人&井上尚弥は苦笑い
「ボクシング・IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(27日、リヤド)
サウジアラビアで開催される世界戦興行の公式イベントが23日、リヤドの特設会場で行われた。IBF世界スーパーフライ級王者ウィリバリド・ガルシア(35)=メキシコ=に挑戦する前WBC、WBA世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(33)=BMB=は、サウジアラビアの伝統民族衣装である「トーブ」を着てサプライズ登場。スーパーフライ級での初陣で世界挑戦となるが、「減量も楽になってパワーもついた。自分の力を100%発揮できる」と3階級制覇に自信を示した。
自身初となる海外での試合を前に、拳四朗が先手を取った。出場全選手が第1試合ら順番に1人1人登場していったが、拳四朗の名前が呼ばれると、アラビアンなシルエットが浮かび上がり会場は騒然。伝統的な民族衣装である白い長衣の「トーブ」と「シュマーグ」と呼ばれる頭部の衣装を着用し、サングラスを掛けた拳四朗が悠々と壇上に現れ、そのままシャドーを披露し、現地メディアもくぎ付けとなった。
現地のショッピングモールでたまたま見かけ、自らの発案で現地で購入し、現地で着付けまでしてもらったという。「(衣装は)これしかないかなと。スーツも持ってきたが、サウジの正装をした方がいいかなと。話題性も(狙って)。他に(やる人は)いいひんやろな」と会心の笑みを浮かべた。現地メディアからも「アラビア人のようですね」と歓迎され、「初めての海外での試合がサウジアラビアで光栄」と敬意を込めた。
寺地の次に登場した世界3階級制覇王者の中谷潤人(27)=M・T=は「僕も(伝統衣装を)買って準備をしていたが、先を越された」と明かし、苦笑い。大会メインを飾る4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は「そこまでのサプライズは用意してなかった。(自分は)試合で魅せるので(笑)」と対抗心を燃やしていた。
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