「ボクシング・ＷＢＣ世界バンタム級王座決定戦」（２４日、トヨタアリーナ東京）

　ＷＢＣ世界バンタム級１位の那須川天心（２７）＝帝拳＝が１２日、東京都新宿区の所属ジムで、同２位の井上拓真（２９）＝大橋＝との同級王座決定戦に向けた公開練習を行った。満を持しての世界初挑戦で、日本人ビッグネーム同士の大一番とあって報道陣約１００人が集結。相手陣営も視察する中、持ち味のトリッキーかつ切れ味鋭い動きを披露し「ボクシングを始めてからやってきたことが（現時点での）完成形にある。全部を集約した“シン・ボクシング”を出したい」と予告した。以下、主な一問一答。

　　◇　　◇

　－井上拓真戦へ向けて。

　「純度の高い格闘技の試合ができる。こういう試合を僕もお客さんも求めていたと思う。強い者同士が戦う、それだけを楽しみにしてほしい」

　－待望の世界戦になるが。

　「気持ちは特に変わらない。試合が近くなれば感情も感覚も（今と）変わってくるし（その時）持った感情のまま一緒に生きていくのが大事」

　－総合的な力は。

　「ついてきた。プラスというより、マイナスで引いていく作業をずっとしていた。新しく取り入れたと言うより、前回の試合から（その都度）できないことを修正して、ボクシングを始めてからやってきたことが、完成形にあると思う」

　－ドジャース・山本由伸投手も師事するトレーナー矢田修氏の指導を受けて。

　「２年半以上学んでいるが、当たり前に（パフォーマンスが良くなって）そうなるんだろうなという感覚。（矢田氏は）本質を極めている。（それをやればワールドシリーズＭＶＰや世界一に？）なると思います！（お笑い芸人の決めゼリフ）天津・木村みたいになった（笑）」