「WWEで頑張ってきたご褒美」イヨ・スカイ、7年半ぶり対戦の岩谷麻優と26分超激闘制し万感「スターダムのAZMや渡辺桃も」

 「プロレス・マリーゴールド」(26日、両国国技館)

 年間最大マッチのメインで、WWEから参戦したイヨ・スカイ(35)が“アイコン”岩谷麻優(32)と対戦し、26分28秒の激闘の末、ムーンサルトプレス2連発で勝利した。かつての妹分と7年半ぶり8度目の一騎討ちで激闘を制し、観衆3850人が熱狂。「試合時間だけで26分。あわや(30分)引き分けに持ち込まれる可能性があったが、そこは世界(の頂点)に立ってる『レッスルマニア』で勝った女としての底力を見せつけました」と胸を張った。

 互いにとって古巣スターダムでの18年4月以来のシングル対決。イヨは同年6月からWWEに挑戦する一方、岩谷はスターダムでトップに立ち、今年5月にはマリーゴールドに電撃入団していた。久々の再会マッチで互いに現在進行形の自分をぶつけ合い、イヨは3連続ジャーマンや安定感抜群の空中技を放つなど世界トップのムーブを見せつけ、岩谷のコーナーから飛び移ってのリバース・フランケンシュタイナーなどの猛攻を受けきり、貫禄の白星。敵地ながら万雷の「IYO!」コールを響かせた。

 イヨはバックステージで「プロレスをやってて本当によかったと心の底から思える試合。米国に渡って、私の日本でのキャリアは止まったのかもしれないが、こうやって岩谷麻優だったり、マリーゴールドだけじゃなく、スターダムのAZMとか渡辺桃とか、私と一緒に時を過ごしたみんなが頑張ってくれることによって、私の(日本での)キャリアはつくられなくても素晴らしい試合をつくり上げることができるんです。こんなにうれしいことってないですよね」と感慨を込めた。

 たもとを分かったかつての仲間と再びリング上での名勝負でストーリーを更新したが、「あんなに(相手の)顔面を蹴り抜く人っている?ビックリしました(笑)。懐かしい気持ちになったし、心の底から麻優にぶつかった。麻優なら受け止めきって、立ち上がってくると私は知ってるので。(岩谷は)妹であり、戦友であり、大切な仲間です」と目を細め、「米国に渡ったときはもう日本で試合ができなくても仕方ないという覚悟を持って渡った。でも逆にWWEでのキャリアに没頭したことによってこういうチャンスを与えてもらえた気がするので、私が(米国で)頑張ってきたご褒美なのかなと思う。こういう試合をたくさんできるように、また(WWEで)頑張るエネルギーになった」と万感を込めた。

 WWE所属のスーパースターながら2年連続でビッグマッチに参戦したイヨは「マリーゴールドって創設2年目で私には関係ないんですけど、温かくて、第2のホームみたいな雰囲気を感じた。WWEもホームだし、ここも祖国であり、麻優が言ってくれたようにホームなんだな」と感謝しきり。岩谷は次はサンダーロック(岩谷&イヨのタッグ)復活をぶち上げたが、イヨも「この試合が実現したように、プロレスの世界に『絶対ない』はないので。そこは夢の続きがあっていいのでは」と期待を込めていた。

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