井上尚弥 大一番へ「自分も楽しむ」有料公開の前日計量にファン1492人 客席にTシャツ投げ入れ「いつもと気持ちも段違い」

 「ボクシング・トリプル世界戦」(14日、IGアリーナ)

 前日計量が13日、名古屋市の会場で行われた。4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は規定を100グラム下回る55・2キロ、WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=は300グラムアンダーの55・0キロで一発クリア。一般公開で1492人のファンが目撃する中、名古屋決戦の準備が整った。WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)はリミットの53・5キロ、同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)は53・4キロでパスし、WBA世界ミニマム級王座決定戦に臨む同級1位の高田勇仁(ライオンズ)、2位の松本流星(帝拳)はともにリミットを100グラム下回る47・5キロでクリアした。

 異例の光景に、百戦錬磨のモンスターも思わず「すごいっすね」と驚いた。国内の世界戦では自身初の一般公開で行われた前日計量で、会場のサブアリーナはぎっしりと埋まった。チケット1枚5500円の有料イベントながら、後楽園ホールのキャパと同等の人数が、ゴングを待ちきれないとばかりに押し寄せた。

 主役が登場すると会場のボルテージは最高潮に達し、尚弥もTシャツを脱いで客席に投げ入れるなど高揚。「すごかった。この人数のお客さんが来てくれて。最初(公開と)聞いた時はどうなることやらと思ったけど(笑)。(気持ちも)いつもとは段違い」。目に見える形での注目と期待の大きさに発奮せずにはいられなかった。

 好敵手アフマダリエフの鋼鉄のような筋骨隆々の肉体にもどよめきが起こり、井上は「リカバリーもして(試合当日は)だいぶデカくなってくる」と警戒。フェースオフの際には尚弥から笑顔で握手を求め、約12秒にらみ合った後、もう一度がっちり握手を交わした。

 キャリア最大の強敵と位置づけた大一番に向けて、自身も過去一番という状態をつくりあげた。「この感じは久々。フルトン戦、ネリ戦、あるいはそれ以上。実力的には一番評価しているし、自分のモチベーションも引き立ててくれる。1ラウンドからヒリヒリする展開になる。そこを楽しんでもらいたいし、自分も楽しみたい」。世界が注目する名古屋決戦を前に、怪物は牙を研いだ。

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