「井上尚弥が2年間逃げた」アフマダリエフの不満見解に大橋秀行会長が一笑「タパレスに負けたから」9・14満を持して名古屋決戦
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(14日、IGアリーナ)
4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が2日、横浜市で公開練習を行った。WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を迎え撃つ注目の一戦に向けて「毎度言っていて聞き飽きたかもしれないが、(調子は)過去イチ」と自信を強調。キャリア最大の強敵と位置づける好敵手に対し、「今回はどんな勝ち方でも必ず勝ちを手にする。KOにこだわらず、しっかり勝つことだけを目的に試合を進めていきたい」と決意を込めた。
アフマダリエフは前日に公開練習を行った際、「この試合に150%懸けている。私のキャリアで一番ビッグな試合だし、井上選手の人柄、戦績、選手として尊敬している」と敬意を込めつつ、2年前から対戦を熱望していただけに「井上本人か陣営の意向かは分からないが(自分から)逃げて、2年間(対戦を)避けていたのは事実」と改めて不満を吐露。満を持して、待望のチャンスが到来し「今回対戦が実現してうれしい」と発奮していた。
ただ、当時WBA&IBF世界同級統一王者だったアフマダリエフは、23年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に敗れて王座から陥落したことで、4団体統一を見据えていた井上との一戦が遠のいた経緯がある。
大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「順番でそう(後回しに)なっちゃっただけ。やっとアフマダリエフの順番が来て、現に(試合チケットは完売し)超満員になる。だからタイミングが良かったのではないか」と好敵手として実力を認めつつ、「何度も言うように、(2年前に)タパレスに負けちゃうからこうなっちゃった」と一笑。「勝っていれば(フルトン戦の)次に(4団体)統一戦だったんだから。こっちが『なんで負けるんだよ』という感じなんだよな」と苦笑いするしかなかった。
戦績は井上が30勝(27KO)、アフマダリエフが14勝(11KO)1敗。



