世界初挑戦の23歳、高見亨介が10回TKO勝ちで王座奪取「判定よぎった」も「びっくり。自分を誇れた瞬間」2階級制覇王者との無敗対決制す 鮮烈右フックでダウン奪う

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、横浜BUNTAI)

 同級1位の高見亨介(23)=帝拳=が王者エリック・ロサ(25)=ドミニカ共和国=と対戦し、10回2分48秒TKO勝ちで世界初挑戦で王座を奪取した。通算成績は10勝(8KO)。

 高見はプロ10戦目で世界初挑戦。1回はともにジャブで距離を計りながら進んだが、中盤にロサが右フックを浴びせる場面も。高見も強烈な右を顔面、左ボディーを打ち込み、主導権を渡さずに終えた。2回は距離を詰めて打ち合いに。激しい打ち合いの中で高みのパンチが顔面をとらえ、押し込んでいった。3回も高見ペースは変わらず、終盤に畳みかけてまとめると、4回は激しい攻防の中でペースは落とさず。5回も中盤から高みが強烈なボディーから流れを掴むと、最後まで攻勢を続けた。6回はロサがさらに距離を詰めて、反撃。それでも高見はアッパーで反撃すると、終盤もしっかりと打ち合って終えた。

 後半戦に入った7回はボディから右の打ち下ろしを浴びせて、王者をぐらつかせて押し込んだ。8、9回も有効打を重ねていくと、10回も強烈な右を顔面、ボディーに打ち込み、さらに右フックでダウンを奪った。立ち上がり、試合は再開となったが、高見に畳みかけられて、最後はレフェリーが試合を止めた。

 “帝拳の秘密兵器”との異名を持つホープが、ここまで8戦全勝だった2階級制覇王者王者に土をつけ、ベルトを手にした。

 勝利者インタビューでは「10戦目で世界挑戦させてくれた会長、関係者の皆様、ロサ選手ありがとうございました。6回で倒すと宣言していて、6回を過ぎたところで、判定でもいいとよぎったんですけど、10回で倒せて、正直びっくりしてる自分と、練習頑張ってよかったと自分を誇れた瞬間でした。自分が目標としている複数階級(王者)に進んで行きたい」と、語った。

 ◇高見亨介(たかみ・きょうすけ)2002年4月5日生まれ。東京都出身。19年に目黒日大高で全国高校総体ライトフライ級優勝。アマチュア戦績は43勝4敗。22年7月プロデビュー。25年4月に日本ライトフライ級王座獲得。右ボクサーファイター。

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