ボクシングのトリプル世界戦（９月１４日、愛知・ＩＧアリーナ）の開催発表会見が１０日、都内で行われた。セミは、ＷＢＯ世界バンタム級王者の武居由樹（大橋）が同級１位クリスチャン・メディナ（メキシコ）と３度目の防衛戦に臨む。ＷＢＡ世界ミニマム級王座決定戦は、同級１位の高田勇仁（ライオンズ）と２位の松本流星（帝拳）が対戦。メインは、４団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥（大橋）が、ＷＢＡ暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）の挑戦を受ける。

　武居は早くもＶ３戦が決まった。５月２８日にユッタポン・トンデイ（タイ）に１回２分７秒で衝撃的なＴＫＯ勝利を飾り、短いインターバルとなる。同級１位の相手との指名試合となり、「（相手は前ＩＢＦ同級王者）西田選手とも戦ったことがある強い選手なので、モチベーションはめちゃくちゃ高い。しっかり対策して倒したい。ガンガン前に来る乱暴な選手（という印象）で、自分的にけんかっぽく殴り合いたい」と力を込めた。

　今後はＷＢＣ同級１位の那須川天心（帝拳）とのドリームマッチの機運も高まっている。「今はこの防衛戦しか考えてないが、どんな未来が待っているか楽しみ。できればもう１本、緑色（ＷＢＣ）のベルトがほしいので、今回はバチっと倒したい」と、近い将来の統一戦にも意欲を示した。