武尊「治療費もホテルも自腹、契約で固めて違約金」古巣K-1前Pと舌戦で怒りの告発「大好きなK-1これ以上嫌いにさせないで」
K-1元3階級制覇王者で、現在ONEを主戦場にしている武尊(33)=TEAM VASILEUS=が6日、自身のXで、前K-1プロデューサーのカルロス菊田氏と舌戦を繰り広げた。菊田氏によるONEへの投稿に端を発したもので、K-1時代の選手の待遇を告発するとともに「まずは命懸けで戦ってるK-1ファイター達に敬意あるファイトマネーと、怪我の治療費の保証やプロのアスリートに相応しい待遇をしてあげてください」(原文まま)と訴えた。
菊田氏はこの日、ONEの運営に関する海外報道を引用し、「『崩壊寸前!赤字9000万ドル、累積損失5・3億ドル、選手もスポンサーも逃亡中。試合ゼロ、放送契約崩壊、投資家は後悔。もはや延命処置だけが命綱!』継続は力なり!」と投稿。これに対し、現在ONEを主戦場にしている武尊が引用ポストで「K-1のプロデューサーだった人が他団体を下げるような発信をすることが、逆にK-1や格闘技業界のイメージを下げる。今、必死にこの業界を盛り上げる為に命懸けで戦っている選手達に失礼。大好きだったK-1をこれ以上嫌いにさせないで欲しい」と苦言を呈した。
これに対し、菊田氏が「ONEの問題点は公表された財務資料と報道に基づく事実であり、累積赤字5・3億ドル、放送契約の崩壊、選手の離脱が続くという『業界全体への警鐘』です。(中略)格闘技業界を愛しているからこそ、幻想や虚飾のビジネスモデルにNOを突きつけたい。それがK-1を愛していた者の責任だと思っています」と反論した。
それを受け、武尊は怒りをにじませながら長文を投稿。「トーナメントで一日3試合して身体ボロボロになって戦ってもファイトマネーは1試合分。それで大怪我して入院したり手術をしても治療費は自腹。地方での試合以外は試合前のホテル代も自腹。選手を契約で固めて自動更新され続けて、契約期間中に辞める時には今までもらった全てのファイトマネーの何倍もの金額の違約金。契約満了で辞めても、契約終了してからの半年間、優先交渉期間として他のどこの団体とも契約できない。干される期間も付いてくる」と、K-1時代の選手の待遇について生々しく告発した。
「そんな団体が他の団体を、選手を食い物にするとか裏側が腐ってるとか、選手が報われないとか言えますか?もちろんONEにも少なからず問題はあると思いますが、僕はONEに行って初めてちゃんとプロのアスリートとして扱ってもらえて、命を懸けることに値するファイトマネーと、試合での怪我や治療費の保証もしてもらっています。選手や業界の為を思うなら、こういうSNSでのただのアピールの様な批判的なツイートではなく、ONEの運営本部に直接意見を言ったらどうですか?」と、主張した。