「ボクシング・ＷＢＣ＆ＩＢＦ世界バンタム級王座統一戦」（６月８日、有明コロシアム）

　ＷＢＣ世界バンタム級王者の中谷潤人（２７）＝Ｍ・Ｔ＝が３１日、ＩＢＦ世界同級王者・西田凌佑（２８）＝六島＝との統一戦に向けて、相模原市の所属ジムで公開練習を行った。来春、４団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥（３２）＝大橋＝とのドリームマッチも計画されている。「必ず統一王者になり、さらに大きい未来を想像してもらえるようなファイトを見せたい。統一戦という初めての舞台を経験し、いい結果を納めればより自信になる。強さに貪欲になっていきたい」と青写真を描いた。

　徐々に定着している新愛称「ビッグバン」の通り、バンタム級転向後は４連続ＫＯ中と破壊力を増しているが、さらに“鬼に金棒”といえる新兵器も登場した。

　アンバサダー契約を結んでいる英国のボクシング用具ブランド「ＢＯＸＲＡＷ（ボックスロウ）」の特注シューズがこのほど完成し、次の統一戦でも着用するという。カットの高さやひもを通す穴の数、アッパーやソールのカラーや素材まで中谷がこだわり抜いたもので、カタカナで「ビッグバン」の文字も入っている。軽量で疲労が軽減される上に、キャンバスを踏み込む力は拳にまでダイレクトに伝わるだけに、中谷は「納得して履ける。グリップが効いて地面をつかみやすい。（パンチの破壊力は）期待してもらっていい」と実感を込めた。

　また、この試合に向けて新しいオリジナルＴシャツを披露。黒地に自身のイラストが描かれ、「ＷＢＣ・ＩＢＦ」の文字も躍る統一戦ならではのデザインとなり、ピンクの文字も目を引く。親友のＷＢＯ世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ（米国）の好きな色を拝借したと明かし、「コスチュームにもちょっとピンクが入っているので一体感がある。（着用して）皆さんで盛り上げてもらえたらなと。この前米国（ロサンゼルス合宿）に行って、スパーリング道具を洗濯機に入れちゃって使えなくなったときに、ピンクの道具を貸してもらった。今回ピンクには縁があるなと」と笑った。