前王者の重岡優大、因縁相手と再戦も雪辱ならず涙 昨年3月プロ初黒星で王座陥落から1年

 「ボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ」(30日、愛知県国際展示場)

 前王者の重岡優大(27)=ワタナベ=は、王者メルビン・ジェルサレム(31)=フィリピン=に挑戦し、0-3で判定負けした。昨年3月に王座陥落となった因縁の相手との1年ぶりのリマッチだったが、雪辱はならず、引き揚げる際には涙を流した。

 1年越しの返り咲きを期した重岡だったが、またも辛酸をなめた。王者から右の強打でプレッシャーを掛けられ、なかなか手を出せずに後退。7回にはスリップ判定となったものの、右ストレートを受けて尻もちをつく場面もあった。最終12回は終盤に打ち合うチャンスもあったが、パンチは届かなかった。

 王者だった昨年3月、2度目の防衛戦でジェルサレムの挑戦を受けたが、2度ダウンを喫して判定負け。屈辱のプロ初黒星でベルトを失った。「あの日(敗戦)の悔しさを一日も忘れたことがない。リベンジに燃えて毎日やってきた。今まで対戦した中で間違いなく一番のファイター。そういう意味でリスペクトしているが、人生を懸けて必ず勝ちたい。必ずベルトを取り返したい」と雪辱を誓っていたが、またも同じ相手に完敗した。

 ◆重岡優大(しげおか・ゆうだい)1997年4月16日、熊本市出身。19年にプロデビューした。21年に日本ユース・ライトフライ級王者となり、同年にWBOアジアパシフィック・ミニマム級王座、22年には日本同級王者を獲得。23年4月にWBC世界同級暫定王者となり、同年10月には正規王者パンヤ・プラダブシーを破って王座を統一した。昨年3月、2度目の防衛に失敗して王座陥落。弟は元IBF世界ミニマム級王者の重岡銀次朗(ワタナベ)。左ボクサーファイター。身長160センチ。

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