寺地拳四朗「まあ、僕が勝ちます」パンチの前に強気発言応酬 ユーリ阿久井政悟「勝ったら評価高くなる」
「ボクシング・WBC・WBA世界フライ級王座統一戦」(13日、両国国技館)
トリプル世界戦(13日、両国国技館)の公式会見が11日、都内で行われた。WBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)は、WBA世界同級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)との王座統一戦を前に必勝宣言。WBO世界同級王者のアンソニー・オラスクアガ(米国)と、元世界2階級制覇王者の京口紘人(ワタナベ)は好戦を誓った。WBO世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(帝拳)は初防衛に自信を示し、プロA級デビューを果たすアマチュア元世界王者の坪井智也(帝拳)も闘志を燃やした。
待望の統一戦を前に両王者が静かに火花を散らした。
寺地は強気に勝利を宣言した。「コンディションもいいし、体調もよくて楽しみ。ユーリ選手はすごく強いので、緊張感を持って、いい練習ができている」。拳を交える相手王者に敬意を込めつつ「まあ、僕が勝ちますけど」と不敵に付け加え、「僕の強さを見せられる試合をできればと思っているので、楽しみにしてほしい」と自信をのぞかせた。
日本人世界王者同士の統一戦は3例目となるが、寺地は前回の22年11月の京口紘人戦でも経験している。勝ち気に意気込みを語ったが、「常に自信を持って練習しているので、それが言葉に出た感じかな」と堂々と言い切った。
一方、ユーリ阿久井も「(調整は)順調。当日はいい試合ができそう」と手応えを示した。「2階級制覇した強い王者というのはみんなが知っている通り。実績通りの強い選手」と、こちらも寺地へのリスペクトを込めつつ、「勝ったら名実ともに評価が高くなると思うので、すごく楽しみ。すごく楽しい試合になりそう」と大物食いに虎視眈々(たんたん)。相手の強気発言を受けても「(ボクサーなら)みんな、その気(自信満々)でやっていると思いますよ(笑い)」と意に介さず。両国決戦に向けて“待ったなし”となった。