優勝候補の一角が初戦敗退の波乱 日本勢は全滅 14年ぶり復活のK-1 WORLD MAX

 悪夢の1回戦敗退を喫したストーヤン・コプリヴレンスキー
 最初にK-1 WORLD MAX1回戦を勝ち上がったデング・シルバ
 秋山成勲(右)をセコンドに付けてKO勝ちを収めたクォン・ジャンウォン
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 「K-1」(20日、国立代々木競技場第一体育館)

 魔裟斗やブアカーオ、アンディ・サワーら名王者を生んだ伝説の70キロ級世界トーナメント「K-1 WORLD MAX」が14年ぶりに復活して1回戦7試合が行われ、優勝候補の一角と目されていたGLORY世界ライト級2位のストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)が、初戦で姿を消す波乱が起きた。

 カスペル・ムジンスキ(ポーランド)と対戦したコプリヴレンスキーだが、最終3回終盤、パンチの打ち合いの中で右フックを被弾しダウン。これが響き判定3-0で敗れた。リングで喜びを爆発させたムジンスキは「ポーリッシュ・パワーを証明できた」と金星をかみしめ、コプリヴレンスキーは「1、2回は取ったと思ったが、最後に右クロスをもらってしまった」と肩を落とした。

 トーナメントの先陣を切ったのはデング・シルバ(ブラジル)と璃久(ハイスピード)。190センチと長身のシルバは長い手足からの攻撃でペースを握り1回、左のパンチでダウンを奪取。璃久は左目上から出血し、ドクターチェックが入って1分57秒、シルバのTKO勝ちとなった。

 幼少時から大の日本アニメ好きというシルバは「ドラゴンボール」のかめはめ波のポーズを決め、「今日はTKO勝ちなので小さいかめはめ波。7月は盛大なかめはめ波を思い切りやりたい」と暗に優勝宣言した。

 1回戦のその他の試合は、ロマーノ・バクボード(オランダ)がムエタイの次世代強豪タナンチャイ・シッソンピーノン(タイ)に延長判定2-1で競り勝ち。ゾーラ・アカピャン(ジョージア)はタラス・ナチェック(ウクライナ)から最終3回終了間際に右フックでダウンを奪って判定勝ち。ヴィクトル・アキモフ(ロシア)は中島玲(フリー)にバックハンドブローで2回1分45秒、KO勝ちした。

 現K-1 WORLD GPスーパーウエルター級王者のオウヤン・フェン(中国)は2回に右ストレートでダウンを奪うなどパスカル・シュロス(フランス)を終始圧倒して判定勝ち。前王者の和島大海(月心会チーム侍)はダリル・フェルドンク(オランダ)に1回終了間際、左フックでダウンを奪われ、立ち上がったものの右フックで崩れ落ちて1回3分、KO負け。日本勢3人は全員が初戦で姿を消した。

 決勝トーナメントは7月7日に国立代々木競技場第二体育館で行われる。

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