井上拓真に挑戦するアンカハスが公開練習「チャンスがあれば尚弥選手とも戦いたい」

 公開練習を行ったジェルウィン・アンカハス
 ジェルウィン・アンカハス(左手前)の公開練習を見つめる大橋秀行・大橋ジム会長(右奥)
 公開練習を行ったジェルウィン・アンカハス(左)。右はトレーナーのジョベニ・ジェメネス氏
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 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)

 井上拓真(大橋)に挑戦する元IBF世界スーパーフライ級王者でWBA9位のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が20日、都内で公開練習を行った。

 スーパーフライ級で9度防衛した猛者は、日本での試合は初だが、山中慎介のスパーリングパートナーとして来日経験があると自己紹介。井上について「とても賢いボクサーで、距離を取るボクシングも打ち合うボクシングもできる。多才なテクニックを持っていると思う」と分析した。

 自身は「経験値と適応力」で井上を上回るといい、「今はタイトルがほしいと、とてもハングリーな状態。どうしても勝ちたいという思いを拓真に見せたい」と宣戦布告。モチベーションは現在、フィリピンに世界王者がいないことだといい、「国のためにベルトを持って帰る。ボクシングというインスピレーションをもらうきっかけはフィリピンという国。フィリピン人として、フィリピンのファンに喜んでもらいたい」と気合十分だ。

 さらに「チャンスがあれば尚弥選手とも戦いたい」と、井上の兄で世界4団体統一スーパーバンタム級王者・井上尚弥をも視界に入れていた。

 練習を視察した井上の父・井上真吾トレーナーは「ガードがしっかりしていて、そこからコンパクトに打ってくる。いかに崩すかをしっかりやっていかないと」と警戒を怠らず。尚弥戦については「まずそこにたどりつけるかどうか。拓真との試合があるので」と、冷静に受け流した。

 井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は「パンチにリズム感があるし、軽く打っても肩にスナップがある打ち方をしている。過去一番の強敵ですね。穴はないなあ。リカルド・ロペスやローマン・ゴンザレス、そういうレベルじゃないか」と舌を巻いていた。

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