井上尚弥 日常生活を含め一寸の抜かりもない準備 徹底した体調管理と“遊びの要素”取り入れた練習

 10回、マーロン・タパレスをKOする井上(撮影・金田祐二)
 4本のベルトを再び奪取した井上尚弥(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦」(26日、有明アリーナ)

 怪物がまた新たな伝説を作った-。井上尚弥(30)=大橋=がマーロン・タパレス(31)=フィリピン=を10回KOで倒し、史上2人目となる2階級での4団体王座統一を成し遂げた。

  ◇  ◇

 才能は誰もが認めるところだが、歴史的一戦に向けて日常生活を含め、一寸の抜かりもない万全な準備に徹したことが偉業へとつながった。モンスターに密着を続けてきた太田光亮トレーナーは「いつものことですが、集中力を高く保ち仕上がった」と納得する。

 インフルエンザがまん延した今年、コンディション作りへは細心の注意を払ってきた。ジム内では純水しか受けつけない最新の加湿器を導入。風邪などのウイルスへの殺菌効果もありつつ、発汗作用もあるという“新兵器”で、体調を崩すことなく充実のスパーリングをこなしてきた。

 練習にも工夫を凝らし、遊びの要素も取り入れた。日々の追い込んでいくジムワークだけでなく、市の体育館を借りて所属ジム選手とドッジボールトレを敢行。「普段やらないことをみんなでやると刺激にもなりますし、楽しくできましたよね」と太田トレーナー。公私ともども充実させての快挙達成だった。(デイリースポーツ・ボクシング担当・水足丈夫)

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