45歳の野中 最年長タイトル奪取ならず、大差判定負け「あの選手に勝てないのであれば上は目指せない」進退言及

 「ボクシング・3150FIGHT SURVIVAL vol.5」(10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 日本スーパーミドル級王座決定戦は国内男子最年長45歳の同級1位・野中悠樹(渥美)が同級2位で元東洋太平洋ミドル級王者の帝尊康輝(たいそん・こうき、30)=一力=に判定0-3で敗れ、国内最年長タイトル奪取を逃した。プロ戦績は35勝(10KO)12敗3分け。同級初代王者に輝いた帝尊の戦績は16勝(13KO)5敗3分け。

 プロ生活23年、50戦目で15歳下に完敗だった。試合後は「あの選手に勝てないのであれば上は目指せないのかなと思った」と、現状を受け止めた。

 進退に関しては「きょうのジャブとか全体的にダメージはたまっていくでしょうし、年齢的なこともあるので。先のことは明言できませんが…。まだちょっと、整理はできない、負け方にもよると思っていた。前回のダメージを引っ張って壮絶なKO負けをするならばもうダメだろうなと。(去就は)ちょっとまだ…」と言及。年齢的なことも含め、今後は判断していく。

 野中は41歳2カ月でJBC公認タイトル国内男子史上最年長となるWBOアジアパシフィック王座を奪取。44歳7カ月だった昨年7月、同王座3度目の防衛戦で能嶋宏弥(27)=薬師寺=に6回TKO負けし、王座を失い、世界ランキングからも陥落した。

 約10カ月ぶり再起戦は厳しかった。サウスポー対決で初回から相手のジャブをもらい、ペースをつかめなかった。相手の強烈な左も何発も被弾。足は最後まで動き勝機を探ったが、ポイントを奪い返せなかった。

 「相手のジャブを不用意にもらったので、それが相手のポイントに回ってしまった。特におもいきり効いたパンチはなく、五分五分くらいと思ったけどジャブを前でさばききれなかったのが印象が悪かった」と悔やんだ。

 野中悠樹(のなか・ゆうき)1977年12月10日、兵庫県尼崎市出身。高校卒業後にボクシングを始め、アマ2戦2勝。99年、尼崎ジムからプロデビュー。2008年、日本スーパーウエルター級王座を獲得。09年、東洋太平洋同級王座を獲得。14年、日本同級王座を再獲得し6度防衛。19年、WBOアジアパシフィック・ミドル級王座を奪取。昨年7月、同王座を陥落。身長182センチ、左ボクサーファイター。22歳と17歳の娘2人の父。

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