ボクシング 多田悦子が引退「やってきたことに一切後悔ない」女子3団体制覇王者のパイオニア

 2009年4月、WBA女子王座を獲得し喜びを語る多田悦子
 2015年12月、IBF女子ミニフライ級王座決定戦で鋭いパンチを叩きこむ多田悦子(右)
2枚

 ボクシング女子のミニマム級で世界主要3団体を制した多田悦子(41)=真正=が現役を引退することが20日、明らかになった。自身のインスタグラムでこの日までに「私、多田悦子はプロボクサーとしてのキャリアを終える決断をしました」と表明した。

 多田はボクシングの強豪、西宮西高(現西宮香風高)で競技を始めた。アマチュアをへて2007年に日本ボクシングコミッション(JBC)が女子を正式承認する前から活動してきた女子のパイオニア。08年にJBC管轄下でフュチュールからプロデビューし、高い技術力で09年にWBA同級王座を獲得、9度防衛を果たした。

 13年に真正に移籍し、15年に同級のIBF、18年にはWBOのベルトを奪取。21年10月に韓国で行われた同級王座の初防衛戦で、ティ・トゥ・ニ・グエン(ベトナム)に判定負けしたのが最後の試合となった。

 多田はインスタグラムで「世界4団体統一も、アメリカで最強の選手と戦うという夢も、あと一歩で叶えることはできませんでしたが、目標に向かって全力でやりきりました。常に挑戦者でやってきました」と振り返り、「自分がやってきたことに対し、一切後悔ないです」とつづった。

 通算成績は27戦20勝(7KO)4敗3分け。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス