井上尚弥「勝ちに徹する戦いを」 日本男子2人目の4階級制覇へ 横浜での5・7フルトン戦が決定

 「ボクシング・WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(5月7日、横浜アリーナ)

 ボクシングのバンタム級で世界主要4団体統一を果たした井上尚弥(29)=大橋=が、5月7日に横浜アリーナでWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(28)=米国=と対戦することが6日、都内で発表された。階級を上げて初めての試合に臨む井上尚には、2019年6月に井岡一翔(志成)が達成した4階級制覇もかかる。都内での会見で「最高の結果を出すだけ。今回は勝ちに徹する戦いをしたい」と、勝利至上主義で挑むと誓った。

 2団体統一王者、フルトンとの対戦が正式決まり、井上尚は熱く決意表明した。

 「ようやく発表ができてホッとしています。いきなりのビッグマッチができて、自分としてもモチベーションが上がる。最高の結果を出すだけです」

 スーパーバンタム級初戦は、いきなりの大物。それでも井上尚は不安を一蹴した。「(制限体重は)1・8キロ増すが、しっかりとした安定感のある試合を見せられると思う。パワーアップした姿を見せられれば」。身長、リーチともに相手が上回るが、揺るぎない自信を明かした。

 21戦無敗のフルトンの強さについては「倒すのは難しさがある」と認めるが「パワーは負けていない。一瞬のスピードに関しては(自分が)上かな」と胸を張る。その上で慢心せず王者に挑む。

 「判定までもつれ込むイメージも持って準備する。倒せる時があれば倒しにいくが、しっかりポイントを重ねて対応していく」と、KOへの欲をかかず勝利に徹する戦いを心がける。残りの準備期間は2カ月。今月1日には下半身強化に取り組んできた静岡合宿を打ち上げ、今後は大橋ジムでメキシコ人選手を相手にスパーリングを重ねて仕上げていく。

 戦いの場は地元の横浜アリーナ。18年10月のパヤノ(ドミニカ共和国)戦以来の横浜で拳を交えることに「ジムのある場所だし、正直、横浜アリーナでやると言われた時、うれしいと思った。盛り上がっていけたら」と井上尚。4月10日に誕生日を迎え、30歳で初の世界戦。日本男子2人目の4階級制覇へ全力を尽くす。

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