【村田諒太の一問一答】ゴロフキン戦は「客観的に見てもいい試合」

 ボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37)=帝拳=が22日、東京都内で開催された「2022年度 年間優秀選手表彰式」に出席し、事実上の引退を宣言した。以下、主な一問一答。

  ◇  ◇

 -ゴロフキン戦を振り返って感慨は。

 「ミドル級の統一戦で、(興行の)金額的にもなかなかないと思うので、客観的に見てもいい試合だったんじゃないかと思います」

 -年間最高試合を受賞した。

 「あの試合は僕の中で最後だと思っているので、こうやって評価されてうれしい。ただ、誰が最優秀なのか、最高試合だとかより、みんな一生懸命やっている」

 -表彰式では、ほかの選手と話をしたか。

 「拳四朗が隣にいたので話はした。アマチュア選手で金髪選手がいたので、俺らが(当時)金髪にしていたら、どつかれとったなという話はしました(笑)」

 -今後は、どんな歩みをしていきたい。

 「自分の思うようになかなかできないけど、やれることだけをやっていきたい」

 ◆ゴロフキン-村田戦VTR…村田は1回から攻撃的なボクシングを貫いた。右ストレートをヒットし、圧をかけて相手にロープを背負わせる場面もあった。2、3回はボディーの連打でゴロフキンの足を止めるなど、序盤は優位に試合を進めた。しかし、5回からはゴロフキンがジャブを中心に攻撃を組み立て、主導権を掌握。村田は後退する場面が増え、ダメージが蓄積した9回、カウンターの右フックを浴びてプロ初ダウン。そこで陣営がタオルを投入した。試合後はゴロフキンが村田を抱擁して健闘をたたえ、観衆からは大きな拍手が送られた。熱望した相手と対戦した村田は「ボクシングの完成度、幅の違いを感じた」と脱帽した。

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