ボクシング ディアマンテジムから安村と二階堂が西日本新人王獲得、号泣の野上会長「思いきり褒めたい」
「ボクシング・西日本新人王決定戦」(11日、エディオンアリーナ大阪)
棄権のあった2階級とすでに決まっている1階級を除く9階級で争われ、今年度の西日本新人王が決まった。
スーパーバンタム級では安村綺麗(ディアマンテ)が2-0の判定で田甫吉駿(森岡)を下し、同ジム初の新人王を獲得した。序盤はペースを握った安村だが、3回は守勢に回る。最終回は互いに壮絶な打ち合いを演じ、会場から大きな拍手が送られた。
安村は「相手はとてもタフだった。最終回はボディーが効いているのが分かったので、強打で対抗しようと打ち合いに出た。強い相手に競り勝ててうれしい。まずは西日本新人王というタイトルを取れてホッとした。目標はもちろん全日本新人王」と力を込めた。
女子元世界王者が会長を務めるジムとして、初めて新人王を輩出した野上奈々会長は判定の瞬間に号泣。「自分の世界戦でも泣くことはなかった。これまでのいろんな思いがあった中で、選手たちが大きな成績を出してくれた。もちろん、これがゴールではないし、もっともっと上まで行ってもらいたいが、まずは思いきり褒めてあげたい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
フライ級では二階堂迅(ディマンテ)が相手の棄権によって新人王を獲得。「本当は今日の試合をやって、勝ち上がって取りたかったですが、西日本新人王になれたことは素直にうれしい。もちろん全日本新人王になることが目標。次の試合も勝ち上がって後楽園(ホール)に行きます」と宣言した。