シリモンコン氏がセコンド 辰吉丈一郎と伝説の一戦

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者で、辰吉丈一郎との激闘で知られる元2階級制覇王者、シリモンコン・シンワンチャー氏(45=タイ、当時はナコントンパークビュー)が13日、大田区総合体育館で行われた女子6回戦の試合でサオワラック・ナリーペンシー(タイ)のセコンドとして日本のリングに登場した。サオワラックは伊藤沙月(志成)に判定で敗れたが、シリモンコン氏は大声で指示を出すなど必死に援護した。

 辰吉との試合は1997年11月22日、大阪城ホール。20歳の元ムエタイ王者は、この試合まで16連勝無敗で、WBC世界バンタム級王座の4度目の防衛戦だった。米国進出も視野に入れる若き英雄の一方で、辰吉は網膜はく離からの復帰後、サラゴサ(メキシコ)に敗れてバンタム級へ階級を戻し、背水の陣だった。

 試合は序盤から主導権の奪い合いとなり、王者の鋭いジャブが何度も辰吉のあごをはね上げた。しかし、5回に辰吉の左ボディーにもん絶し、続く右でダウン。6回にに再び優位に立ち、7回にも辰吉を追い込んだが、打ち合いの中で再び左ボディーを脇腹に浴びてダウン。7回1分54秒にレフェリーが試合を止め、王座を陥落した。辰吉は3度目の戴冠を果たした。

 シリモンコン氏はその後、2002年8月に両国国技館で空位のWBCスーパーフェザー級王座を長嶋健吾と争い、2回KO勝ち。飛び級で2階級制覇を達成。K-1のリングにも立っていた。

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