武尊が告白「パニック障害」とは 「突然理由もなく動悸やめまい」1000人に6~9人

 休養を発表した武尊(撮影・金田祐二)
 休養を発表した武尊(撮影・金田祐二)
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 K-1ワールドGPスーパーフェザー級王者の武尊(30)が27日、都内で会見を開き、格闘家人生を無期限休養することを表明。数年前からパニック障害とうつ病を患っていることも公表した。

 武尊が告白した「パニック障害」とは、厚生労働省のホームページでも説明がされている「こころの病気」。同HPでは、「突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます」と説明している。

 一生の間にパニック障害になるのは1000人に6~9人と言われ、男性よりも女性が発症しやすいという。アスリートでは、プロ野球の日本ハムやオリックスで活躍した小谷野栄一氏(現オリックスコーチ)が現役時代に患ったことを公表している。

 同HPでは治療法についても記述。「薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です」としている。

 この日、武尊は「公表するか悩んだ」と慎重に言葉を選びながら「数年前から精神科にも通っている。パニック障害とうつ病と診断されていて、その部分が昔からあったので。そことうまく付き合いながら、今回の試合は約1年、決まるまでの数年間ですが、心が耐えられるのか不安もあったし、自分の心が壊れていっているのを感じて、体調が悪くなる時期もあって」と告白。トレーニングは続ける考えを示し、「一回しっかり休んで、最高の心と身体で戻ってくる。復活する姿を見せることが次の戦いかなと思う」と、復帰への思いも語った。

 武尊は19日に東京ドームで開催された格闘技イベント「THE MATCH 2022」で、日本格闘技史上最大の一戦と言われたRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23)との試合で判定負けを喫した。

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