ＷＢＯアジア・パシフィック・ミドル級王者で、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）公認王座の国内最年長王者、野中悠樹（４４）＝渥美＝が１７日、所属ジムで記者会見を行い、７月２４日に堺市産業振興センターで日本ウエルター級７位の能嶋宏弥（２６）＝薬師寺＝と３度目の防衛戦を行うことを発表した。

　１年ぶりの試合となる野中は、服飾専門学校で学ぶ２０歳の長女が初めてガウンとトランクスを製作すると明かし「娘のためにも勝ちたい」と宣言。リモート参加の能嶋は「チャンスをいただけて感謝している」と意気込んだ。

　ＷＢＯ同級１５位にランクされる野中は、悲願の世界挑戦を目指してきたが、ウクライナ情勢などで交渉は難航した。今月末までクラウドファンディングで資金を募るなど夢は継続。世界の重量級戦線を目指し「好戦的じゃないと目に留まらない。倒しにいって勝てるように頑張りたい」と力強く話した。