林下詩美がQQ3代目リーダー襲名!岩谷麻優のSWA王座脅かす宇宙人フキゲン!

 「プロレス・スターダム」(15日、後楽園ホール)

 女子プロレス団体「スターダム」の後楽園ホール大会は3試合のイリミネーション戦が行われ、913人の観客を動員した。メインはクイーンズ・クエスト(QQ)の新リーダーを決める5WAYイリミネーション戦で、林下詩美、上谷沙弥、AZM、妃南、レディ・Cが競演。昨年12月の大阪決戦で渡辺桃が大江戸隊に寝返ったことでリーダー不在となり、AZMの提案で総選挙マッチが実現した。

 試合はレディ・C、上谷、妃南が姿を消すと、林下とAZMが一騎打ち。地力に勝る林下はエプロンからのパワーボムでAZMを場外に投げ捨て、オーバー・ザ・トップロープ(OTR)で勝ち名乗りを上げた。

 QQは紫雷イオが16年11月に旗揚げ。18年6月に退団して米WWE移籍後は桃がリーダーの座を引き継いだ。3代目を襲名した林下は「スターダムのトップに引っ張っていきたい」と所信表明。QQはワンダー王者の上谷、ハイスピード王者・AZMを擁する強力ユニット。林下は昨年12月にワールド王座から転落したが、今後はタイトル戦線を見据えながら自らの復権と軍団のパワーアップを目指す。

 岩谷麻優、コグマ、葉月、向後桃のSTARSと鹿島沙希、フキゲンです★、スターライト・キッド、渡辺桃の大江戸隊が激突した4対4イリミネーション戦は鹿島の1人残りで大江戸隊が凱歌を上げた。28日の大田区総合体育館大会で岩谷のSWA世界王座に挑むフキゲンは、前哨戦に猛ハッスル。同王座は国籍が異なる選手の対戦が義務づけられているが、フキゲンは“宇宙人”と言い張って挑戦を認めさせた。

 この日は岩谷が「どう考えても日本人じゃないか」と挑発すると、フキゲンは「ワレワレハ、ウチュウジンダ」と、電子音のような声で返答。会場のスクリーンには円盤が映し出された。エプロンに戦場を移すと、岩谷を道連れに場外心中。試合後はベルトを奪って王者を殴打した。

 岩谷は5・5福岡大会でテクラからSWA王座を奪い、年齢制限のあるフーチャー王座を除くスターダムの全タイトルを獲得するグランドスラムを達成した。記念ベルトの初防衛戦に黄ランプが点滅する中で「大江戸隊は実力もチームワークもある。負けてられない」と、気を引き締めた。

 ジュリア、なつぽい、テクラ、桜井まいのDDMと中野たむ、白川未菜、ウナギ・サヤカ、月山和香のコズミック・エンジェルズが対決した4対4サバイバル戦は、最後に残った桜井と月山が意地をぶつけ合った。月山は一昨年9月にアクトレスガールズでデビュー。昨年9月にはスターダムに移籍して心機一転の再スタートを切った。しかし初陣から1年8カ月を経ていまだに未勝利。この日は古巣からの“盟友”桜井を相手に白星を狙って奮闘したが、足掛けエビ固めに敗退。中野に「心が折れない限り支える」と慰められたが、ぼう然とするしかなかった。

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