風間ルミさん追悼興行で神取忍が号泣!「鎖縁です」盟友の思いを伝えていく

 「プロレス・LLPW-X」(15日、後楽園ホール)

 昨年9月に死去した元女子プロレスラーの風間ルミさん(本名・斉藤ルミエ=享年55)の追悼興行「風間祭り(祀り)」がこの日、後楽園ホールに700人の観衆を集めて行われた。1986年8月にジャパン女子でデビュー。同団体が解散した後はマット界初の女性社長としてLLPWを旗揚げ(92年8月)し、選手&経営者として手腕を発揮した故人をしのんで27選手が競演。OGら関係者も多数詰めかけた。

 メインは風間さんと同期デビューの神取忍と尾崎魔弓が合体して星ハム子、宮城もち組と対戦。ハム子&もちの“らぶりーぶっちゃーず”は風間さんがディーバとなってバックアップしたチームで、故人のコスチュームを借用して登場した。10分17秒の戦いは、神取がワキ固めから風間さんの技だったドラゴンパンサーに移行して宮城を仕留め、鎮魂の勝利を飾った。

 試合後のセレモニーでは、神取とともに遺族の兄・青木満さん(77)が遺影を抱いてリングに並んだ。神取は「悔しいし残念。風間とは泣いてケンカして酒を飲んでまたケンカした。あの小さい体で夢をかなえた」と、声を詰まらせた。参院議員時代には公設秘書としても支えてもらった盟友に「腐れ縁と言いますが、今や鎖縁です。強い絆でみんなと一緒に風間の思いを受け継いでいきたい」と、魂の伝承を誓って涙を流した。最後に10ゴングが鳴らされ、観客も総立ちで追悼した。

 各試合の間には豪華ゲストがトーク。風間さんと髪切りマッチ(93年11月)で対戦した北斗晶さんは「団体を背負った彼女の執念を見た試合。ヒョウのような目が忘れられない。来世でも戦って丸坊主にします」と話した。ブル中野さん、WAR時代からLLPWと交流があった天龍源一郎さんも来場。シュートボクシングのシーザー武志さん、初代タイガーマスクさんはスクリーンからコメントした。

 LLPWのOGもレオ北村さん、長嶋美智子さんが風間さんへの感謝の手紙を読み上げた。紅夜叉、キャロル美鳥、二上美紀子の決起軍もトーク。セミの井上貴子、渡辺智子組-中森華子、アイガー組戦ではイーグル沢井が乱入し、風間さんが作ったユニット“ブラックジョーカー”の復活をアピールした。

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