ノア・中嶋V3で新日を挑発「ドームは余ってるけど、何で横浜だけ完売なんだ?」

 ベルトを死守した中嶋勝彦=日本武道館
 潮崎豪(右)を攻める中嶋勝彦
 場外で潮崎豪(手前)を攻める中嶋勝彦
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 「プロレス・ノア」(1日、日本武道館)

 GHCヘビー級選手権試合が行われ、王者の中嶋勝彦が潮崎豪の挑戦を退けて3度目の防衛に成功した。

 ともに04年にプロレスデビューし、意識し合ってきた2人。18年にはタッグチームAXIZを結成し、GHCタッグ王座を獲得するなどの活躍を見せたが、20年に中嶋が裏切って反体制ユニット金剛入りした。

 潮崎は「アイ・アム・ノア」を決めゼリフにしているのに対し、中嶋も21年10月にGHCヘビー級王座を奪取してからは「オレがノアだ」と主張。そして、右肩の負傷で今年3月から長期欠場していた潮崎は、11月28日に中嶋が同ナショナル王者の拳王とのダブル王座戦で引き分けた後に姿を見せると中嶋に挑戦を表明した。

 27日の前哨戦では、中嶋が潮崎に勝利し、「負けたらアイ・アム・ノアと二度と言うな」と要求。翌28日の会見で潮崎はそれを受諾し、交換条件としてAXIZ再結成を提案したが、拒否された。

 戦いは激烈を極めた。広い日本武道館に衝撃音が響き渡るような中嶋のキックと潮崎のチョップの打ち合いが長時間展開。潮崎がリングと同じ高さである場外の花道から地面へジャーマンスープレックスで投げ捨てる荒技を見せれば、中嶋も強烈な頭部へのハイキックで失神寸前に追い込んだ。

 そして終盤、中嶋は雪崩式フランケンシュタイナーを敢行するが、潮崎に力ずくで食い止められ、雪崩式ブレーンバスターで切り返されてしまった。そこからラリアット、豪腕ラリアットを浴びるも3カウントは許さず、ムーンサルトブレスでトドメを刺されそうになったが寸前で回避。首筋へのサッカーボールキックで逆襲に転じると、滞空時間の長いヴァーティルスパイクから師匠佐々木健介の得意技ノーザンライトボムを繰り出して葬り去った。

 試合後、中嶋はマイクを持つと「なぜ、またオレの手元にこのベルトが来たか分かるか。中嶋勝彦、今年もノアを盛り上げるためだ。もっともっと上のステージに持っていくぞ」とアピール。続けて金剛率いる拳王が、8日の横浜アリーナ大会でノアとの対抗戦を開催する新日本プロレスを批判し、宣戦布告する大演説を繰り広げると、最後は再び中嶋がマイクを持ち、「オレたちがノアだ」と宣言してプロレス史上初の日本武道館元日決戦を締めた。

 インタビューでの中嶋は「2022年、元日、今日からまたノアが上がるぞ。オレが上げてやる」と宣言し、潮崎に向けて、「約束通り、アイ・アム・ノアってもう言うなよ。時代遅れのまま余生を過ごしてくれ」と要求した。

 そして、拳王に続いて新日本を挑発。8日に10人タッグで対戦する新日本のIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟がノアとの対抗戦を「メリットがない」などと話していることに、「いろいろと上から目線で、とっても胸くそ悪いけど、メリットあるだろ」と反論した。

 8日の前売り券は完売となっているのに対し、ノア勢が参戦しない4日と5日の新日本・東京ドーム大会の前売り券はまだ残っていることを明かし、「ドームは余ってるけど、何で完売なんだ?横浜アリーナだけ。オレたちノアが行ってやるからだろ。いつまでも調子乗ってんじゃねえぞ!」と指摘。そして、8日に対戦する鷹木を「会見でいろいろ言ってるけどないようねえんだよ。話しが長いだけで。お前には興味もない。用事もない」と挑発。鷹木の所属ユニットであるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーで、8日に鷹木と組む内藤哲也の名を挙げ、過去に鷹木には2勝しているものの内藤には勝ったことがないことから、「鷹木信悟、お前よりも違うものに興味がある。1・8、楽しみにしとけよ、新日本プロレス、そして新日本プロレスファン。ぶっ壊してやる」と予告した。

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