亀田興毅会長 興行メイン消滅危機で大ピンチ 対戦相手来日できず破格報酬で公募へ

 ボクシング元世界3階級王者で3150ファイトクラブの亀田興毅会長(35)が16日にメルパルク大阪で開催する自主興行「3150ファイトVol.1」のメインカードが消滅の危機に陥ったことが2日、判明した。日本スーパーフェザー級6位・力石政法(27)=緑=と対戦予定のWBAアジア同級王者のロルダン・アルデア(27)=フィリピン=が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大で来日が不可能となった。興毅会長は試合開催のため、対戦相手を公募することを明かした。

 WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(緑)の実弟である力石をメインに据えて、興行を開催しようとしていた興毅会長が大ピンチに陥った。対戦相手が来日できないことが確定し、試合まで2週間となったところで、メインカードに空白が生じている。矢吹との兄弟王者への近道になると見て、海外から地域王者を呼んだが、入国停止の影響をまともに浴びることになった。

 興毅会長は「コロナにKO負け寸前ですわ」と嘆くが、試合消滅は何としても避けたいと訴える。「練習に励んでいる選手のことを考えると、何とか開催したい」。そこで対戦相手を公募することにした。条件は60キロからスーパーライト級(63・5キロ)の契約体重で8回戦を戦うことのできる選手。「ファイトマネーは100万円用意する。自分こそはと思う選手はジムに電話してほしい」。相場の約5倍となる日本タイトルマッチ級の報酬を掲げて、国内から対戦相手を募る。

 ボクシング界への恩返しを掲げて今春、故郷の大阪にジムを立ち上げた興毅会長だが、コロナの影響を受け続けている。5月の初興行は延期を経て、無観客開催で強行したが、約800万円の大赤字を負った。次こそはと企画した今回の興行も当初は9月に予定していたが、感染拡大の影響で12月に延期。ようやく開催が見えてきたところで、今度はオミクロン株が発生した。「苦しいけど、退いたらアカン。時には背伸びしても乗り越えないといけない」。困難に立ち向かう決意を示した。

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