井岡ドーピング検査問題で田中恒成所属の畑中ジムがJBCに質問状「大変疑念を持っています」

 ボクシング元世界3階級王者・田中恒成(25)が所属する畑中ジムは1日、昨年大みそかに対戦したWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が試合時のドーピング検査で禁止薬物などが検出されたと報じられている件について、日本ボクシングコミッション(JBC)の長岡勤コミッショナーに内容証明で質問状を送付したことを発表した。

 畑中清詞会長は「2020年大晦日のタイトルマッチにおける井岡選手のドーピング問題に関して、JBCに対して大変疑念を持っています。よって4月30日付でJBCコミッショナー宛に質問状を内容証明書で送付いたしました。GW明けには返答が来ることを信じております」とコメントした。

 この問題について井岡のマネジメント事務所は4月27日に公式ホームページなどで違法薬物の摂取を否定。井岡が使用していたCBDオイルから大麻成分が検出された可能性があるとしつつ、「潔白は、倫理委員会で主張していくことになります」と表明した。

 また、検査を行ったJBCも4月27日にこの問題を倫理委員会で調査、審議を行っていることを文書で発表。「審議に影響を及ぼすことを避けるために現時点においてはこれ以上の発表は差し控えさせていただきます。結論に至りました段階で、速やかに報告する所存でございます」との姿勢を示した。

 大田区総合体育館で行われた試合では、WBO世界フライ級王座を返上した田中が4階級制覇を目指して井岡に挑戦。5回にカウンターの左フックで先制のダウンを奪った井岡が6回にもダウンを追加し、8回1分35秒TKOで2度目の防衛に成功。田中は16戦目で初黒星を喫した。この試合は昨年の日本ボクシングの年間最高試合に選ばれた。また、井岡はこの試合でJBCルールが認めていない左腕の入れ墨を露出させてリングに上がったことで、厳重注意処分を受けている。

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