井岡一翔 ドーピング検査で大麻陽性だった 井岡サイドは否定「JBCに不信感」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)=Ambition=が、2020年12月31日に田中恒成(畑中)を8回TKOで下した2度目の防衛戦でのドーピング検査で大麻などの違法薬物が検出されていたことが26日、関係者への取材で分かった。井岡側の弁護士は違法薬物の使用を否定し、日本ボクシングコミッション(JBC)から倫理委員会開催の連絡を受けたと、デイリースポーツの質問状に回答した。

 関係者の話によると、違法薬物が検出されたのは、AとBに分けた検体のA。B検体は警察に提出し、B検体はJBCには残っていないという。ドーピング検査は通常、A検体で陽性が判明すれば予備のB検体を使って再度検査し、確定させる。

 JBCが定めるルールでは、ドーピング検査で禁止薬物などが検出された場合、選手には異議申し立て、再検査を要求する権利があり、倫理委員会で審議することになっている。だが、井岡側の弁護士は、JBCから検査結果の報告はなく、再検査を行ったかどうかも知らされておらず、異議申し立ての機会も与えられなかったと回答。この日の一部報道を受けて、倫理委員会の開催の連絡を受けたという。

 そして、井岡が警察の事情聴取を受けたことは認めたものの、警察からは捜査を打ち切ったとの報告を受けている。嫌疑は晴れたとの認識を示し、「一連のJBCの対応は適正手続きから大きく逸脱しており、JBCに対しては不信感、疑念しかありません」と主張した。

 また、JBCはこの件に関して、27日に見解を発表するとした。井岡は、同じ試合でJBCルールが認めていない左腕の入れ墨を露出させてリングに上がったことで、JBCから厳重注意処分を受けている。

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