井岡、涙の初防衛 無敗挑戦者に完勝…長男誕生後初の試合「プレッシャーはありました」

初防衛に成功した井岡一翔(右)=大田区総合体育館(撮影・中田匡峻)
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 王者・井岡一翔(30)=Reason大貴=が3-0(116-112×2、115-113)の判定で、同級1位・ジェイビエール・シントロン(24)=プエルトリコ=を退け、初防衛に成功した。

 序盤、井岡はリーチで12センチ長い挑戦者の距離に苦戦。サウスポースタイルからの左ストレートをたびたび浴び、口の中から出血も見られた。それでも少々の被弾は問題にせず前に出て、ボディーを狙う。五輪2大会連続出場ながらも世界初挑戦の挑戦者に、キャリアと技巧を見せつけて後半戦は圧倒した。

 6月に進退を懸けて同級王座決定戦に臨み、アストン・パクリテ(フィリピン)に10回TKO勝利。日本初の4階級制覇を達成した。試合後には一般女性との再婚を発表。8月21日には長男・磨永翔くんが誕生した。公私ともに充実の一年を締めくくる初防衛となった。

 井岡は勝利者インタビューで「チャンピオンの強さと世界戦の厳しさを教えるつもりだった。気持ちでは絶対負けたくないという気持ちで戦ったし、応援していただいた皆様の声援が本当に力になりました」と強い口調で話した。そして磨永翔くんの話題を振られると、熱い思いがこみあげた様子で「息子が生まれて初めての試合。気持ちとしてもすごく、今まで以上にプレッシャーがありました」と涙をこらえて言葉を絞り出した。

 井岡の通算戦績は27戦25勝(14KO)2敗。シントロンは12戦11勝(5KO)1敗。

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