プロデビュー戦の18歳吉川梨優那は判定負け
「ボクシング・女子48キロ級4回戦」(8日、エディオンアリーナ大阪)
プロデビュー戦となる吉川梨優那(18)=ディアマンテ=が0-3の判定で渡邊葵(真正)に敗れた。
吉川はデビュー戦の硬さもあり、序盤からペースを握られる。落ち着きを取り戻した3回以降、左フックを当てるなど逆転へ力を振り絞ったが及ばなかった。吉川は「試合前から緊張して、いつもの力が全然出せなかった。練習していたコンビネーションが出せず単発になってしまい悔しい。たくさん応援もしてもらっていたので絶対に勝ちたかった。この気持ちをバネにして次は絶対に勝ちたい」と前向きに語った。
ディアマンテジムは元WBO、WBC女子世界フライ級チャンピオンの野上奈々さんが会長を務める。野上会長は「自分の現役時代の試合よりも緊張して少し焦った。(吉川)梨優那は序盤、緊張から体が動かず心配したが、中盤からサイドの動きが出て、最終回の攻撃につながった。勝たせてあげたかったけれどこれが勝負の世界」と語り、夫の野上真司オーナーは「梨優那の後半の踏ん張りは必ず今後に生きてくる」と、次戦に期待を寄せた。